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ナダル、ジョコビッチが参戦。新方式のデビスカップファイナルズを制するのは?

スマッシュ編集部

2019.11.17

2月の予選で中国を破り、ファイナルズ進出を決めた日本チーム。(C)Getty Images

 今年からフォーマットが変更された「デビスカップファイナルズ」が、11月18日(月)から24日(日)まで、スペイン・マドリードで開催される。A~Fまで6つのグループに3カ国ずつ分かれ、ラウンドロビン(総当たり戦)を実施。各グループの1位と、2位の中の成績上位2カ国、計8カ国が決勝トーナメントに進み、優勝を争うシステムだ。試合はシングルス2試合、ダブルス1試合で、全て3セットマッチで行なわれる。

 日本はフランス、セルビアと共にグループAに入った。日本のメンバーは、西岡良仁(ATP69位)、内山靖崇(78位)、杉田祐一(102位)、ダニエル太郎(112位)、マクラクラン勉(複44位)の5人(※ランキングは11/11付。単複無記載はシングルス)。右ヒジの故障でリハビリ中の錦織圭を欠く、苦しい布陣ではある。
 フランスはモンフィス(10位)、ペール(24位)、ツォンガ(29位)に加え、ダブルス巧者のマユ(複3位)、エルベール(複14位)を揃えており、チーム力の高さが際立つ。セルビアもエースのジョコビッチ(2位)が2年ぶりにデ杯チームに復帰し、ラヨビッチ(35位)、クライノビッチ(40位)ら実力者が脇を固める。日本にとってはどちらも難敵には違いないが、独特の重圧がかかるのがデビスカップ、しかも今回から3セットマッチの短期決戦となるので、流れをつかめば一気に押し切れる可能性もある。

 他を見渡すと、「死の組」と目されるのがクロアチア、ロシア、スペインが固まったグループBだ。去年の優勝国クロアチアは、チョリッチ(28位)、チリッチ(39位)の2枚看板に、ダブルススペシャリストのドディグ(複9位)、メクティク(複13位)を招集。ロシアにはハチャノフ(17位)、ルブレフ(23位)と勢いのある若手が名を連ねる。そしてスペインは王者ナダルがけん引し、バウティスタアグート(9位)、カレノブスタ(27位)らが補佐する強力な布陣だ。この中からラウンドロビンで消えるチームが生まれるとは、何とも贅沢な組み合わせである。