新型コロナウイルスのワクチン接種を完了していないことから、接種義務が課されている年内最後のグランドスラム「全米オープン」(8月29日~9月11日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の欠場が見込まれている男子テニス元世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現7位)。英スポーツメディア『Sportskeeda』の報道によると、全米の前哨戦である「ナショナル・バンク・オープン」(8月7日~14日/カナダ:モントリオール/ハードコート/ATP1000)にも出場できない可能性が高いという。
その理由はカナダもアメリカ同様に厳格な新型コロナ感染拡大防止プロトコルを掲げており、アスリートに限らずワクチン未接種者の入国を認めていないからだ。そのためジョコビッチはモントリオール大会への参戦はおろか、カナダに足を踏み入れることさえも許されない。
これについて同大会のトーナメントディレクターを務めるユージン・ラピエール氏は「ジョコビッチ選手が大会に出場するにはカナダがワクチン接種に関する規則を変えるか、彼が腕まくりをしてワクチンを打つか、状況は明らかだ」とコメント。
だが同氏はジョコビッチが身体を気遣うために依然として接種を拒否し続けていることや国がプロトコルの内容を変更する見込みが薄いことを踏まえ、「私はその2つのシナリオのどちらも可能性はないと考えている」と悲観的な言葉を残している。
またカナダ保健省のジェーン・フィルポット大臣も「コロナはまだ終わっていない。ルールはルールとして適用される」として、ワクチン接種における特例は存在しないことを強調した。
モントリオール、全米共に開幕までは残り少ないが、ジョコビッチ本人は少しでも風向きが良い方に変わることを望んでいるのは間違いないだろう。今後の動向には注目が集まりそうだ。
文●中村光佑
【PHOTO】全米オープン2021で躍動したジョコビッチら男子選手たちの厳選写真を一挙公開!
その理由はカナダもアメリカ同様に厳格な新型コロナ感染拡大防止プロトコルを掲げており、アスリートに限らずワクチン未接種者の入国を認めていないからだ。そのためジョコビッチはモントリオール大会への参戦はおろか、カナダに足を踏み入れることさえも許されない。
これについて同大会のトーナメントディレクターを務めるユージン・ラピエール氏は「ジョコビッチ選手が大会に出場するにはカナダがワクチン接種に関する規則を変えるか、彼が腕まくりをしてワクチンを打つか、状況は明らかだ」とコメント。
だが同氏はジョコビッチが身体を気遣うために依然として接種を拒否し続けていることや国がプロトコルの内容を変更する見込みが薄いことを踏まえ、「私はその2つのシナリオのどちらも可能性はないと考えている」と悲観的な言葉を残している。
またカナダ保健省のジェーン・フィルポット大臣も「コロナはまだ終わっていない。ルールはルールとして適用される」として、ワクチン接種における特例は存在しないことを強調した。
モントリオール、全米共に開幕までは残り少ないが、ジョコビッチ本人は少しでも風向きが良い方に変わることを望んでいるのは間違いないだろう。今後の動向には注目が集まりそうだ。
文●中村光佑
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