男子テニスツアー「クロアチア・オープン」(7月25日~31日/クロアチア:ウマグ/クレーコート/ATP250)は現地7月31日にシングルス決勝が行なわれ、第2シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク10位)が第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/5位)に6-7(5)、 6-1、 6-1で勝利し、今季初タイトルを手に入れた。
前週のハンブルグ・オープンに続き、今大会の決勝も19歳のアルカラスと20歳のシナーという若手対決となった。しかし、2人ともすでにトップ10選手で今回も第1、2シードで出場しており、順調に決勝まで勝ち上がってきた。
この2人は今年のウインブルドンの4回戦で対戦したばかりで、その時はシナーが勝利している。しかし、今回はクレーコートだけに、フラット系で打ち抜くシナーよりも、スピン系のアルカラスに分があるのではないかと思われた。
第1セットから今後のテニス界を担うにふさわしいプレーが繰り広げられた。攻撃力だけでなく守備力も高い2人は簡単にポイントを終わらせない。第1セットはタイブレークにまでもつれ、これをアルカラスが取った。
第2セットの2ゲーム目、シナーはサービスゲームで0-40のピンチを迎える。しかしここを切り抜けると、ベースラインでの打ち合いで主導権を握り始め、2時間26分の激闘を制した。
シナーにとってはキャリア6つ目のタイトルで、今季初優勝。ATP公式サイトによるとシナーは試合後に「今シーズンはここまでタフだったし不運なこともあったけど、良いプレーができるように、良い選手、良い人になれるように努力してきた。だから、トロフィーを掲げられて本当にうれしいよ」と喜びを語った。
第2セットの第2ゲームで6つのブレークポイントをしのいだことについては、「あれは重要な場面だった。僕はあそこで踏ん張らなければいけなかった。彼のミスもあって、あのゲームを取れたのは本当によかった。それからリターンが良くなり、レベルを少し上げた。その時に解決策を見い出せたと思う」と振り返った。
優勝した後にも「まだ改善しないといけない点はたくさんある」と言う20歳のシナー。ウインブルドン準々決勝で転倒し痛めた足首の具合が心配されたが、どうやら問題ないようだ。今季のアルカラスの急成長で少し影が薄くなっていたが、今後2人のライバル関係は男子テニス界を盛り上げてくれるだろう。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】シナーら、ウインブルドン2022で活躍した男子選手たちの厳選写真を公開!
前週のハンブルグ・オープンに続き、今大会の決勝も19歳のアルカラスと20歳のシナーという若手対決となった。しかし、2人ともすでにトップ10選手で今回も第1、2シードで出場しており、順調に決勝まで勝ち上がってきた。
この2人は今年のウインブルドンの4回戦で対戦したばかりで、その時はシナーが勝利している。しかし、今回はクレーコートだけに、フラット系で打ち抜くシナーよりも、スピン系のアルカラスに分があるのではないかと思われた。
第1セットから今後のテニス界を担うにふさわしいプレーが繰り広げられた。攻撃力だけでなく守備力も高い2人は簡単にポイントを終わらせない。第1セットはタイブレークにまでもつれ、これをアルカラスが取った。
第2セットの2ゲーム目、シナーはサービスゲームで0-40のピンチを迎える。しかしここを切り抜けると、ベースラインでの打ち合いで主導権を握り始め、2時間26分の激闘を制した。
シナーにとってはキャリア6つ目のタイトルで、今季初優勝。ATP公式サイトによるとシナーは試合後に「今シーズンはここまでタフだったし不運なこともあったけど、良いプレーができるように、良い選手、良い人になれるように努力してきた。だから、トロフィーを掲げられて本当にうれしいよ」と喜びを語った。
第2セットの第2ゲームで6つのブレークポイントをしのいだことについては、「あれは重要な場面だった。僕はあそこで踏ん張らなければいけなかった。彼のミスもあって、あのゲームを取れたのは本当によかった。それからリターンが良くなり、レベルを少し上げた。その時に解決策を見い出せたと思う」と振り返った。
優勝した後にも「まだ改善しないといけない点はたくさんある」と言う20歳のシナー。ウインブルドン準々決勝で転倒し痛めた足首の具合が心配されたが、どうやら問題ないようだ。今季のアルカラスの急成長で少し影が薄くなっていたが、今後2人のライバル関係は男子テニス界を盛り上げてくれるだろう。
構成●スマッシュ編集部
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