週1回のスクール通いでテニスを上達させたい…。社会人プレーヤーの方の多くがそう思っているはず。しかし、それで自分が思い描いたとおりのプレーができるようになるまで、どれくらいかかるのだろうか？

　テニスの上達に大切なポイントは基本技術の徹底だ。錦織圭がマイケル・チャンコーチからフォームの細かいところまで指摘されたことが、その後の飛躍につながったことはよく知られている。そのための練習として、トップ選手でもコーチが手で投げた簡単なボールを正確に打つ練習を繰り返し行なっている。

　では、練習時間の限られるスクール生が、基本技術を身に付けるためにはどうすればいいのか？ それは１日短時間でも、正確なフォームを繰り返す練習を取り入れることだ。


　東京都仙川に位置する緑ヶ丘テニスガーデンは20年の経験と蓄積で、生徒を上達させることに自信を持つ。運営する中山産業の中山和義取締役は、「テニススクールでテニスがうまくならないと思われるのは本意ではありません。でも週1度では限界がある。だから１日５分でもコーチから教わった基本技術を確認してほしい。そういう思いでテニスが上達するためのスクールでの工夫や、練習機の開発を日々、行なっています」と言う。

　その言葉通り、フォームなどのテニスに関する質問を受けつけて、上達へのポイントを書いた『アドバイスカード』の配布することや、１日５分でも教わった基本技術を確認してもらえるよう練習器具の開発にも心血を注いでいる。