左股関節のケガにより長らく戦列を離れている男子テニス元世界ランク4位の錦織圭(現748位)が、今年11月にカナダで開かれるチャレンジャー(下部大会)2大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場することが明らかになった。
昨年10月の「BNPパリバ・オープン」2回戦で敗退して以降、ツアー大会に出場していない32歳の錦織は今年1月に左股関節の手術を決行。その後は懸命なリハビリに励み、すでにコート練習を再開している。
だが先の北米ハードシーズンでは9月初旬の全米オープンを含め全大会を欠場。また「回復がギリギリ間に合わなかった」という理由で、間もなく開幕する「楽天ジャパン・オープン・テニス・チャンピオンシップス2022」(10月3日~9日/東京・有明/ハードコート/ATP500)も出場辞退を表明している。
今回錦織がワイルドカードを得たのは、11月7日から開催される「カルガリー ナショナル・バンク・チャレンジャー」(カナダ・カルガリー/ハードコート)と同月14日に開かれる「ドラモンドビル・チャレンジャー」(カナダ・ドラモンドビル/ハードコート)の2大会だ。錦織の出場決定に伴い、カルガリー大会とドラモンドビル大会のトーナメントディレクターは共同で以下のようなコメントを発表した。
「ケイが私たちの大会に参加してくれることに感激しています。彼はキャリアの初期からツアーで最も活躍した選手の一人であり、大きなケガから復帰しようとしているところではありますが、非常に才能のある選手であることに変わりはありません。我々は彼がカナダで再びプレーすることを楽しみにしていますし、ファンも間違いなくそう思っているでしょう」
ちなみに錦織は楽天オープンの欠場を発表した際、同大会の公式SNSで公開されたメッセージ動画で「アメリカのチャレンジャーからスタート(復帰)することになりました」と話していた。
チャレンジャーを含めたATPツアー大会のエントリー情報を非公式で発信しているツイッターアカウント『ATP Stats, Entry List and Draws』によると、10月10日からアメリカ・カリフォルニアで行なわれる「フェアフィールド・チャレンジャー」(ハードコート)の出場者リストには錦織の名前が掲載されている。だがこちらはプロテクトランキング(負傷による長期離脱者への救済措置)を使用せずにエントリーしているようで、現時点では本選はおろか予選に入るのも難しい状況だ。
何はともあれ、世界に誇る日本のエースが再び元気にコートを駆け回る姿を見せてくれることを楽しみに待ちたいところ。待望のカムバックを遂げるその日まで、焦らず調整を進めてほしい。
文●中村光佑
【PHOTO】錦織が2021年の全米オープンを戦った際の厳選写真
昨年10月の「BNPパリバ・オープン」2回戦で敗退して以降、ツアー大会に出場していない32歳の錦織は今年1月に左股関節の手術を決行。その後は懸命なリハビリに励み、すでにコート練習を再開している。
だが先の北米ハードシーズンでは9月初旬の全米オープンを含め全大会を欠場。また「回復がギリギリ間に合わなかった」という理由で、間もなく開幕する「楽天ジャパン・オープン・テニス・チャンピオンシップス2022」(10月3日~9日/東京・有明/ハードコート/ATP500)も出場辞退を表明している。
今回錦織がワイルドカードを得たのは、11月7日から開催される「カルガリー ナショナル・バンク・チャレンジャー」(カナダ・カルガリー/ハードコート)と同月14日に開かれる「ドラモンドビル・チャレンジャー」(カナダ・ドラモンドビル/ハードコート)の2大会だ。錦織の出場決定に伴い、カルガリー大会とドラモンドビル大会のトーナメントディレクターは共同で以下のようなコメントを発表した。
「ケイが私たちの大会に参加してくれることに感激しています。彼はキャリアの初期からツアーで最も活躍した選手の一人であり、大きなケガから復帰しようとしているところではありますが、非常に才能のある選手であることに変わりはありません。我々は彼がカナダで再びプレーすることを楽しみにしていますし、ファンも間違いなくそう思っているでしょう」
ちなみに錦織は楽天オープンの欠場を発表した際、同大会の公式SNSで公開されたメッセージ動画で「アメリカのチャレンジャーからスタート(復帰)することになりました」と話していた。
チャレンジャーを含めたATPツアー大会のエントリー情報を非公式で発信しているツイッターアカウント『ATP Stats, Entry List and Draws』によると、10月10日からアメリカ・カリフォルニアで行なわれる「フェアフィールド・チャレンジャー」(ハードコート)の出場者リストには錦織の名前が掲載されている。だがこちらはプロテクトランキング(負傷による長期離脱者への救済措置)を使用せずにエントリーしているようで、現時点では本選はおろか予選に入るのも難しい状況だ。
何はともあれ、世界に誇る日本のエースが再び元気にコートを駆け回る姿を見せてくれることを楽しみに待ちたいところ。待望のカムバックを遂げるその日まで、焦らず調整を進めてほしい。
文●中村光佑
【PHOTO】錦織が2021年の全米オープンを戦った際の厳選写真
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