先週行なわれた男子テニス団体戦「レーバー・カップ」で現役最後の大会を終えた元世界王者のロジャー・フェデラー(スイス)を、長きにわたって指導したセベリン・リュティ氏(46歳)が現地9月28日に自身の公式インスタグラム(@severinluthi)を更新。栄光の歴史に幕を閉じた“愛弟子”へ向けて、惜別のメッセージを送った。
09年の全仏オープンでの生涯グランドスラム達成や18年全豪オープンで達成した四大大会20度目の優勝をはじめ、数々の輝かしい功績を残してきた41歳のレジェンドを支え続けてきたのが、2007年にフェデラーのコーチに就任したルティ氏だった。約15年もの間かけがえのない友情を築き上げた2人は、もはや家族同然の関係といっても過言ではなかった。
今回の投稿で「この数週間は感情的な日々でしたが、時の流れは非常に早いものでした」と切り出したリュティ氏は、フェデラーと共に撮影した数々の思い出写真を添え、想いを込めてこう綴った。
「iPhone のアルバムを見ると、私たちが一緒に経験した全てのことを思い出します。 グランドスラムでの勝利、リール(フランスの都市)でのデビスカップでの勝利、北京オリンピックでの勝利。そして休日、結婚式、誕生日パーティー、複数の大陸にまたがる他のチームメンバーと悪ふざけをしたことなど、コート外で分かち合った全ての特別な瞬間も思い出されます。私はそういった瞬間をいつまでも大切にしたいと思います」
「テニス、友人、ビジネスや家族のことなど、一度に多くのことをこなしていたことは本当に立派なものでした。そして何よりもあなた(フェデラー)はいつも笑顔を絶やしませんでした。あなたがテニスというゲームに注いだ情熱は、これからも多くの人にインスピレーションを与え続けることでしょう」
「私はあなたがインスピレーションを与えてくれる世界中の人々に出会い続けます。そのことが私に大きな幸福をもたらしてくれるのです。私はこの数十年間を、最も親切で、最も寛大で、最も前向きで、最も面白い男と過ごしたことを、決して忘れません」
そして最後にリュティ氏は「私はあなたも、そしてあなたの家族も愛しています。いつも私のそばにいてくれました」と全文を締めくくった。
唯一無二と称された芸術的なプレーで世界中のファンを魅了してきた“テニス界の英雄”の現役引退。未だ悲しみの声が鳴り止まない中で、誰よりもフェデラーと共にした時間が長かったであろうリュティ氏の寂しさは計り知れない。
文●中村光佑
【PHOTO】フェデラー&リュティの姿も。なかなか見られないトッププロの練習風景
09年の全仏オープンでの生涯グランドスラム達成や18年全豪オープンで達成した四大大会20度目の優勝をはじめ、数々の輝かしい功績を残してきた41歳のレジェンドを支え続けてきたのが、2007年にフェデラーのコーチに就任したルティ氏だった。約15年もの間かけがえのない友情を築き上げた2人は、もはや家族同然の関係といっても過言ではなかった。
今回の投稿で「この数週間は感情的な日々でしたが、時の流れは非常に早いものでした」と切り出したリュティ氏は、フェデラーと共に撮影した数々の思い出写真を添え、想いを込めてこう綴った。
「iPhone のアルバムを見ると、私たちが一緒に経験した全てのことを思い出します。 グランドスラムでの勝利、リール(フランスの都市)でのデビスカップでの勝利、北京オリンピックでの勝利。そして休日、結婚式、誕生日パーティー、複数の大陸にまたがる他のチームメンバーと悪ふざけをしたことなど、コート外で分かち合った全ての特別な瞬間も思い出されます。私はそういった瞬間をいつまでも大切にしたいと思います」
「テニス、友人、ビジネスや家族のことなど、一度に多くのことをこなしていたことは本当に立派なものでした。そして何よりもあなた(フェデラー)はいつも笑顔を絶やしませんでした。あなたがテニスというゲームに注いだ情熱は、これからも多くの人にインスピレーションを与え続けることでしょう」
「私はあなたがインスピレーションを与えてくれる世界中の人々に出会い続けます。そのことが私に大きな幸福をもたらしてくれるのです。私はこの数十年間を、最も親切で、最も寛大で、最も前向きで、最も面白い男と過ごしたことを、決して忘れません」
そして最後にリュティ氏は「私はあなたも、そしてあなたの家族も愛しています。いつも私のそばにいてくれました」と全文を締めくくった。
唯一無二と称された芸術的なプレーで世界中のファンを魅了してきた“テニス界の英雄”の現役引退。未だ悲しみの声が鳴り止まない中で、誰よりもフェデラーと共にした時間が長かったであろうリュティ氏の寂しさは計り知れない。
文●中村光佑
【PHOTO】フェデラー&リュティの姿も。なかなか見られないトッププロの練習風景