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海外テニス

「気づくのに20年かかった」引退したばかりの名手がジョコビッチの弱点を指摘。「精密機械」と評される男の弱みとは<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.12.04

今季の最終戦でも5戦して失セット1と変わらぬ強さで優勝したジョコビッチ。(C)Getty images

今季の最終戦でも5戦して失セット1と変わらぬ強さで優勝したジョコビッチ。(C)Getty images

 最近、母国のポッドキャスト番組『Court N゜1』に出演した男子テニス元世界ランク6位のジル・シモン(フランス)が、35歳ながら依然として驚異的な強さを発揮するノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界5位)の弱点を指摘し話題となっている。

 テニス専門メディア『tennishead』によると、シモンは現在のATPトップ選手たちがジョコビッチと対戦する際の戦術について、「なぜ彼の弱点を突かないのか理解できない」と批判。

 その弱点とは「ネット際でのプレー」だと明かし、「彼はネットに近いところではあまり強くない。特にスマッシュを打つような場面ではいつもトラブルに見舞われていて、ミスしたり、時速2マイルくらいしか出せない時もある」とした。
 
「このことに気づくのに20年かかった。ベルシー(パリ・マスターズの会場がある地域)で見たジョコビッチとステファノス・チチパス(ギリシャ/世界4位)の試合だ。もしギリシャ人が決定的なポイントを別の方法でプレーしていたら、もしかしたら勝っていたかもしれない」

 シモンは今年のパリ・マスターズで、ジョコビッチのこの弱点に気が付いたようだ。同大会を最後に現役を引退したシモンは、約20年に渡るプロキャリアで12回ジョコビッチと対戦し1度しか勝利できていない。

「ジョコビッチに嫌なエリアでのプレーを強要すれば、彼はより多くのミスを犯し、得意なエリアでの自信も失うだろう」と語るように、シモンがもしこの弱点にもっと早く気が付いていれば、結果は少しばかり変わっていたのかもしれない。

構成●スマッシュ編集部

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