男子テニス元世界ランク6位のガエル・モンフィス(フランス/現52位)がフランスのスポーツメディア『CANAL+ Sport』のインタビューに登場。そのなかで、来年1月16日から29日まで開催される年内最初のグランドスラム「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)を欠場すると発表した。
今季、1月のアデレード国際(オーストラリア・アデレード/ハードコート/ATP250)でツアー11勝目を挙げたモンフィスは、直後の全豪でもベスト8に進出。新型コロナウイルスの感染拡大によるツアー停止の影響で長らく続いていた不調の時期をようやく脱し、近年続々と台頭している若手選手にとっても脅威の存在となっていた。
そんな彼は、度重なるケガに行く手を阻まれてしまう。5月には右足のかかとを負傷し、同箇所の手術を決行。母国開催となった6月の全仏オープン(フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)は、欠場を余儀なくされた。
8月のマスターズ1000大会「ナショナル・バンク・オープン」で約3か月ぶりの復帰を果たすも、今度は、ジャック・ドレイパー(イギリス/大会時82位/現42位)とのシングルス3回戦で右足を負傷し、試合途中で棄権。以降はトーナメントでプレーできず、10月末にシーズン終了を発表した。
ちなみに、ケガによる長期離脱者には「6ヶ月以上戦列を離れていること」を条件にプロテクトランキングを行使する権利が付与される。これは離脱前のランキング(モンフィスは20位前後)で出場希望の大会にエントリーできる救済措置のことだ。
このほどモンフィスは「メルボルンでプレーすると、6ヶ月の離脱によるプロテクトランキングを得られないことは分かっている」として新シーズン開幕直後の全豪の出場辞退を表明した。
また、現在36歳とすでにベテランの域に達しているモンフィスは、今回のインタビューで自身のキャリアの終焉にも言及。
以前までは「40歳までプレーをしたい」とできる限り長く現役を続ける意向を示していたものの、今年10月中旬に女子元世界3位で妻のエリーナ・スビトリーナ(現241位)との間に第1子(女児)が誕生したことを理由に、「前までは40歳までプレーしたいと言っていたけど、今は娘と過ごす時間が増えるにつれて、もう少しプレーする時間を減らそうかなと思っている」と発言した。
その一方でモンフィスは、2024年に自国で開催されるパリ五輪の出場を熱望しているとコメント。「24年が最後の年ではなく、その次の年であることを望んでいる」とも述べたうえで、「23年は僕にとって重要な年になる。ケガの克服と、パリ五輪で戦う力をつけるための移行期間になる」と来季に向けての意気込みを語った。
抜群の身体能力を活かしたアクロバティックなプレーで多くのファンを魅了してきたモンフィス。万全の状態で復帰できるよう、自分のペースで調整を進めてもらいたい。
文●中村光佑
【PHOTO】全豪オープン2022でモンフィスはじめ活躍した男子選手の厳選ショットを一挙公開!
今季、1月のアデレード国際(オーストラリア・アデレード/ハードコート/ATP250)でツアー11勝目を挙げたモンフィスは、直後の全豪でもベスト8に進出。新型コロナウイルスの感染拡大によるツアー停止の影響で長らく続いていた不調の時期をようやく脱し、近年続々と台頭している若手選手にとっても脅威の存在となっていた。
そんな彼は、度重なるケガに行く手を阻まれてしまう。5月には右足のかかとを負傷し、同箇所の手術を決行。母国開催となった6月の全仏オープン(フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)は、欠場を余儀なくされた。
8月のマスターズ1000大会「ナショナル・バンク・オープン」で約3か月ぶりの復帰を果たすも、今度は、ジャック・ドレイパー(イギリス/大会時82位/現42位)とのシングルス3回戦で右足を負傷し、試合途中で棄権。以降はトーナメントでプレーできず、10月末にシーズン終了を発表した。
ちなみに、ケガによる長期離脱者には「6ヶ月以上戦列を離れていること」を条件にプロテクトランキングを行使する権利が付与される。これは離脱前のランキング(モンフィスは20位前後)で出場希望の大会にエントリーできる救済措置のことだ。
このほどモンフィスは「メルボルンでプレーすると、6ヶ月の離脱によるプロテクトランキングを得られないことは分かっている」として新シーズン開幕直後の全豪の出場辞退を表明した。
また、現在36歳とすでにベテランの域に達しているモンフィスは、今回のインタビューで自身のキャリアの終焉にも言及。
以前までは「40歳までプレーをしたい」とできる限り長く現役を続ける意向を示していたものの、今年10月中旬に女子元世界3位で妻のエリーナ・スビトリーナ(現241位)との間に第1子(女児)が誕生したことを理由に、「前までは40歳までプレーしたいと言っていたけど、今は娘と過ごす時間が増えるにつれて、もう少しプレーする時間を減らそうかなと思っている」と発言した。
その一方でモンフィスは、2024年に自国で開催されるパリ五輪の出場を熱望しているとコメント。「24年が最後の年ではなく、その次の年であることを望んでいる」とも述べたうえで、「23年は僕にとって重要な年になる。ケガの克服と、パリ五輪で戦う力をつけるための移行期間になる」と来季に向けての意気込みを語った。
抜群の身体能力を活かしたアクロバティックなプレーで多くのファンを魅了してきたモンフィス。万全の状態で復帰できるよう、自分のペースで調整を進めてもらいたい。
文●中村光佑
【PHOTO】全豪オープン2022でモンフィスはじめ活躍した男子選手の厳選ショットを一挙公開!