2020年1月にプロテニス選手としてのキャリアを終えた女子元世界ランク1位のキャロライン・ウォズニアッキ氏(デンマーク/32歳)がアメリカのテニス専門チャンネル『Tennis Channel』のインタビューに登場。元世界女王のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)がツアー復帰する可能性に懐疑的な見方を示した。
今年9月の全米オープンで現役引退を示唆した41歳のセレナ。同時期に応じたアメリカの大手ファッション雑誌『VOGUE』のインタビューでは「自分はスポーツから離れて、別の道で進化しようとしている」と語っていたものの、10月には自身が設立した投資会社の宣伝会議にて「私は引退していない。競技復帰の可能性は高い」と発言。だが、これ以降は特にコメントを出していない。
20年1月に行なわれた「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/ハードコート/WTA250)でダブルスを組むなど、セレナとは親交が深いウォズニアッキ氏。今回のインタビューでは、オフコートでの人柄を含め、グランドスラムで23度の優勝をはじめとする数々の輝かしい功績を残してきた女子テニス界のレジェンドをこう称賛した。
「彼女と同じ時期にプレーするのは大変だった。彼女がいなければ、おそらく勝てただろうと思う大会がたくさんあったから。でも同時に、彼女と同じ時期にツアーに参加できたことは、とても光栄なことだったわ。プレーする中で、最高の選手と対戦できたわけだから。
彼女は、私が対戦した中で最も偉大なプレーヤーであるだけではない。彼女は、私や他のすべての女子選手たちに、より良いプレーをすることやステップアップすることを促してくれた。
彼女はとにかく素晴らしい人。コートの外でも、とても思いやりがある。彼女は私が何か困ったことがあると、真っ先に電話をかけてきて、大丈夫かどうか確認してくれる。本当に感謝しているわ」
そう語りながらも、ウォズニアッキ氏は長きにわたって類まれなる強さを見せてきたセレナであっても、「もう彼女がカムバックすることはないと思う」と予想。現在の年齢や母親とテニス選手を両立しなければならない点を踏まえ、こう続けた。
「もし彼女がエキシビションに出場すれば、それはいいことだとは思うけど、彼女がツアーに復帰してプレーすることはないと思うわ。あまりにも多くのことが起こっているからね。
彼女はテニスをとても愛しているし、長年にわたって彼女の思い通りの人生だっただろうとは思う。でも同時に、彼女は忙しい。もう二度とプロのテニスコートで彼女を見ることはないと思う」
ちなみに、国際テニス・インテグリティ・エージェンシー(ITIA)が公表している「引退選手リスト」にはすでにセレナの名前が掲載されている。それだけに、なおさら彼女が再び公式戦のコートに立つのかは疑わしいところだが…今後の動向から目が離せない。
文●中村光佑
【PHOTO】「その判定、ちょっと待った!」試合で見かけるトップ選手と審判の熱いやりとり
今年9月の全米オープンで現役引退を示唆した41歳のセレナ。同時期に応じたアメリカの大手ファッション雑誌『VOGUE』のインタビューでは「自分はスポーツから離れて、別の道で進化しようとしている」と語っていたものの、10月には自身が設立した投資会社の宣伝会議にて「私は引退していない。競技復帰の可能性は高い」と発言。だが、これ以降は特にコメントを出していない。
20年1月に行なわれた「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/ハードコート/WTA250)でダブルスを組むなど、セレナとは親交が深いウォズニアッキ氏。今回のインタビューでは、オフコートでの人柄を含め、グランドスラムで23度の優勝をはじめとする数々の輝かしい功績を残してきた女子テニス界のレジェンドをこう称賛した。
「彼女と同じ時期にプレーするのは大変だった。彼女がいなければ、おそらく勝てただろうと思う大会がたくさんあったから。でも同時に、彼女と同じ時期にツアーに参加できたことは、とても光栄なことだったわ。プレーする中で、最高の選手と対戦できたわけだから。
彼女は、私が対戦した中で最も偉大なプレーヤーであるだけではない。彼女は、私や他のすべての女子選手たちに、より良いプレーをすることやステップアップすることを促してくれた。
彼女はとにかく素晴らしい人。コートの外でも、とても思いやりがある。彼女は私が何か困ったことがあると、真っ先に電話をかけてきて、大丈夫かどうか確認してくれる。本当に感謝しているわ」
そう語りながらも、ウォズニアッキ氏は長きにわたって類まれなる強さを見せてきたセレナであっても、「もう彼女がカムバックすることはないと思う」と予想。現在の年齢や母親とテニス選手を両立しなければならない点を踏まえ、こう続けた。
「もし彼女がエキシビションに出場すれば、それはいいことだとは思うけど、彼女がツアーに復帰してプレーすることはないと思うわ。あまりにも多くのことが起こっているからね。
彼女はテニスをとても愛しているし、長年にわたって彼女の思い通りの人生だっただろうとは思う。でも同時に、彼女は忙しい。もう二度とプロのテニスコートで彼女を見ることはないと思う」
ちなみに、国際テニス・インテグリティ・エージェンシー(ITIA)が公表している「引退選手リスト」にはすでにセレナの名前が掲載されている。それだけに、なおさら彼女が再び公式戦のコートに立つのかは疑わしいところだが…今後の動向から目が離せない。
文●中村光佑
【PHOTO】「その判定、ちょっと待った!」試合で見かけるトップ選手と審判の熱いやりとり