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米入国が認められないジョコビッチに対して米国テニス協会と全米オープンが援護のメッセージ発信!<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.03.04

ワクチン未接種で米国開催の大会に出られないジョコビッチに対し、米テニス協会と全米オープンが入国申請を後押しするメッセージを送った。(C)Getty Images

 米国テニス協会(USTA)と全米オープンが世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に向けてエールを送った。

 現在外国人渡航者へ新型コロナウイルス・ワクチンの接種を義務付けている米国。そのためワクチン未接種のジョコビッチは入国する見通しが立たず。3月8日に開幕する「BNPパリバ・オープン」(インディアンウェルズ/ハードコート)と、同月22日に開幕する「マイアミ・オープン」(マイアミ/ハードコート)のマスターズ2大会で、2年連続の欠場を余儀なくされる可能性が高まっている。

 この事態を避けるためジョコビッチは米政府機関に対して例外的な入国許可を求めて申請を行なっているが、3月3日の時点で米国側からはなんの反応もなし。そのため本人は「アメリカがだめなら、(それ以外の国で開催される)クレーコートの大会に出るほかない」と半分諦めかけてもいる。
 
 ジョコビッチと言えば、今シーズン最初の四大大会「全豪オープン」(1月16日~29日)で10度目の優勝を果たした男子テニス界の生けるレジェンド。2月27日発表の世界ランキングでは、男女を通じて1位通算在位期間歴代単独トップとなる378週の大記録も樹立した。

 そんなスーパースターが四大大会に次ぐグレードを誇る米国の2大会に出場できないことに対して、USTAと全米オープンはSNSを通じて「ノバク・ジョコビッチは、私たちのスポーツがこれまで見た中で最も偉大なチャンピオンの1人です。USTAと全米オープンは、ノバク選手の入国申請が成功し、インディアンウェルズとマイアミで再び活躍する姿をファンの皆様にお見せできることを期待しています」とメッセージを発信。王者の入国を切望した。

 現在35歳のベテラン選手にとって残されている時間は決して多くはない。果たして数々の歴史を築いてきた絶対王者は米国開催のマスターズ2大会でプレーすることが許されるのか。多くのテニスファンがその行方を注視している。

構成●スマッシュ編集部

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【画像】米国テニス協会と全米オープンが発信したジョコビッチ援護のメッセージ