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国内テニス

【全国選抜中学校テニス大会】女子は堺リベラルが初優勝!安定した強さを発揮して1年前の悔しさ晴らす<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.03.30

女子は第2シードの堺リベラルが安定した強さを見せて初優勝を飾った。写真:スマッシュ編集部

女子は第2シードの堺リベラルが安定した強さを見せて初優勝を飾った。写真:スマッシュ編集部

 チームを支えた3年生卒業後、1・2年生だけで臨む全国の舞台、それが毎年3月末に開催される「全国選抜中学校テニス大会」(3月29日・30日/香川県高松市)である。出場するのは男女各32校。試合はシングルス1試合・ダブルス2試合の団体戦で、ダブルス2・シングルス・ダブルス1の順で行なわれる。

 大会最終日となる3月30日は準々決勝から決勝までを実施。女子は堺リベラルが初優勝を飾った。

 1年前の本大会では準優勝に終わり「悔しい思いをしました」と語る堺リベラルの喜田達也監督。「てっぺん とったる!」と気持ちを一つにしたチームは、大会2日目も勢いを落とさず。準々決勝で成蹊に2-0で途中打ち切りにすると、続く準決勝の浪速にも2-0で勝利。なんと1回戦から1試合も落とさずに決勝へと駒を進める。

 決勝の相手は同じ地域のライバル校でもある横南学園。「お互いの手の内は知り尽くしています」(喜田監督)という試合は接戦となった。

「周りの状況が気になりましたが、皆を信じてプレーに集中しました」というキャプテンの松岡美海は、伊東凛夏とのD2で城南学園に先行を許すも1ポイントごとに気合を入れ逆転に成功すると、そのまま逃げ切り1勝目。だが、Sの仲宗根サヤは城南学園の坂下紗彩の前に苦戦を強いられる。どちらにころんでもおかしくない状況。

 こうなると勝負のカギとなるのがD1の行方。松岡利依/河合愛花音は互いに声をかけ合いプレーに集中。序盤で得たリードを守り切り6-2で逃げ切りに成功。これにより値千金の2勝目を手に入れた堺リベラルが念願の全国選抜の頂点に立った。

 チームの良さについて「一人が落ち込んでいたらみんなで助け合えるところです」と語るキャプテンの松岡美海は、新学期を迎え新入生が入ってきたら「今まで以上にみんなで協力していくことがチームをもっと強くすると思います」とさらなる成長を目指す。
 
【大会最終日結果】

女子団体
◆準々決勝
山陽女学園中等部(広島)① 2-0※ 日本大学第三中⑤~⑧(東京)
城南学園中(大阪)③~④ 2-0※ 椙山女学園中(愛知)
浪速中(大阪)⑤~⑧ 2-0※ 東京女子学院中③~④(東京)
堺リベラル中(大阪)② 2-0※ 成蹊中(東京)⑤~⑧ 

◆準決勝
城南学園中(大阪)③~④ 2-1 山陽女学園中等部(広島)①
堺リベラル中②(大阪)② 2-0※ 浪速中(大阪)⑤~⑧

◆決勝
堺リベラル中(大阪)② 2-1 城南学園中(大阪)③~④

※=打ち切り、丸数字はシード

現地取材・文・写真●小松崎弘(スマッシュ編集部)

【PHOTO】第11回全国選抜中学校テニス大会フォトギャラリー

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