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海外テニス

スランプの元女王ムグルサ、全仏オープンとウインブルドンを断念!「休養期間を夏まで延長しようと思う」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.04.07

試合に臨むも結果が伴わず、1年前には9位だったランキングも現在は132位まで落としているガルビネ・ムグルサ。(C)Getty Images

試合に臨むも結果が伴わず、1年前には9位だったランキングも現在は132位まで落としているガルビネ・ムグルサ。(C)Getty Images

 スペインが誇る女子テニス元世界1位のガルビネ・ムグルサが、今年のクレーコートとグラスコート(芝)シリーズの出場を見送る考えを発表した。

 昨年9月に東京で開催された「東レパンパシフィックオープン」では初戦に勝利したものの、続く3回戦ではL・サムソノワにストレート負け。さらにその半月後にエントリ―したサンディエゴ大会では、第1セットで0-5とリードを奪われた時点でリタイアを申し出た。

 新シーズンを迎えても苦しい状況は変わらなかった。

 全豪オープン前哨戦となる1月の「アデレード国際1」ではフルセットの末の逆転負け。続く「アデレード国際2」、「全豪オープン」、そして場所を移して出場したフランスの「6センス・オープン」(リヨン)とコートに立った全4大会全てで初戦敗退を喫した。

 勝利を目指しコートに立つも結果が伴わない苦しい日々…。ムグルサはリヨンでの戦いを最後に戦線離脱。そしてこの程、2016年に優勝している全仏オープンを含むクレーコートシリーズと、2017年に優勝しているウインブルドンを含むグラスコートシリーズの欠場を決めたのである。
 
 今月3日に自身のSNSを通じて発信されたメッセージには「家族や友人と過ごす時間は本当に健康的で素晴らしいものでした。だから、この期間を夏まで延長しようと思っています。だからクレーとグラスのシーズンは休むつもりです」と綴られていた。

 1年前には世界9位(2022年4月4日付)だった順位は年末には55位まで下がり、さらに今年4月3日付けでは132位まで落とした。ムグルサがトップ100圏外になるのは,実に2013年6月14日以来のことである。

 出口の見えない迷路からいかに抜け出すか。自身の判断で夏まで延長された休養期間を経て、再びムグルサらしい力強いテニスと笑顔を取り戻してくれることを願うばかりだ。

構成●スマッシュ編集部

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