世界に誇る日本のエースが待望のカムバックに向けて着実に歩みを進めているようだ。

　2021年10月に出場した「BNPパリバ・オープン」（ATP1000）のシングルス２回戦以来、度重なるケガで約１年半にわたってツアーを離れている男子テニス元世界ランク４位の錦織圭（33歳）。

　長らく懸命なリハビリに励んできた彼は、すでにコート練習を再開しており、ここ最近は激しい動きを取り入れたポイント練習の動画を、自身のSNSで度々公開するなど状態の良さをアピールしている。日本のファンの間でも「もう間もなく復帰するのではないか」と期待の声は高まる一方だ。

　スペインのテニス専門メディア『Punto de Break』によると、錦織は先週末にも米フロリダの名門スポーツアカデミー「IMGアカデミー」のクレーコートで下部大会を主戦場としている男子世界536位のトビー・コダット（アメリカ／20歳）と、ヒッティング練習を行なったという。
  　現地４月15日には、コダットが自身の公式ツイッター（@TobyKodat）を通じてその時の様子を映像で公開。そこには２人が軽快な動きを見せながら活きの良いストロークを放つ姿や、サービスを打つ姿などが収められている。

　なお、同投稿でコダットは「錦織選手のようなプレーヤーとコートを共有できるのはいつも素晴らしいことです」と貴重な機会を与えられたことへの感謝の言葉を綴っている。

　先月24日にユニクロ原宿店で車いすテニス界のレジェンド国枝慎吾氏（39歳／今年1月に引退）と共に出席した人気ゲーム「スプラトゥーン」の発売記念イベントでは「早くツアーに戻れるように頑張る」と語っていた錦織。具体的な復帰時期についてはまだ明言していないものの、刻一刻とその日が近付いているのは間違いない。ケガの再発には気を付けながら復帰戦への準備を進めていってほしい。

文●中村光佑

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