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海外テニス

「適応するには時間がかかる」ナダルがイタリア国際も欠場を決断。全仏に向けて不安が募る<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.05.06

イタリア国際を見送り、ついに今季のクレーシーズンは1つもマスターズに出場しなかったナダル。果たして全仏は? (C)Getty Images

イタリア国際を見送り、ついに今季のクレーシーズンは1つもマスターズに出場しなかったナダル。果たして全仏は? (C)Getty Images

 男子テニス元世界ランク1位、ラファエル・ナダル(スペイン/現14位)のツアー復帰がまた先延ばしとなった。現地5月5日にナダルは自身のSNSを更新。次週に開幕が迫ったマスターズ1000大会「イタリア国際」(5月10日~21日/イタリア・ローマ/クレーコート)の欠場を正式に発表した。

 1月の四大大会「全豪オープン」2回戦で左股関節を痛めて以来、ツアーから離れているナダル。当初は6~8週間と言われていた治療期間が大幅に長引き、得意とするクレーコートシーズンが始まっても復帰は叶わずにいる。

 4月9日開幕の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000)、翌週の「バルセロナ・オープン」(ATP500)、現在開催中の「マドリード・オープン」(ATP1000)と、その都度復帰を見送ってきたナダルだが、過去10回優勝のイタリア国際も無念の欠場となった。

「皆さん、こんにちは。ローマでプレーできないことを発表するのはとても残念です」とSNSに書き出したナダルは、欠場を決断するに至った心情を以下のように綴った。

「イタリアのファンの愛情やサポートのおかげで、僕がプロとしても個人としてもとても大切にしている大会を欠場することが、どれほど僕を傷つけるか、皆さんはわかっていると思います」
 
「ここ数日、調子が上がってきたとはいえ、高いレベルのトレーニングができなかった期間が何カ月もあり、適応するためのプロセスには時間がかかります。私に残されたことは、それを受け入れて励み続けることだけです。皆さんに幸あれ」

 ナダルは4月末に自身のインスタグラムを更新し、クレーコートでパワフルにストロークを打つ写真を投稿していた。復帰近し、と受け取ったファンも多く、「ここ数日、調子が上がってきた」というナダルの言葉もそれを裏付けているが、イタリア国際には間に合わなかった。

 過去14度の優勝を誇る四大大会「全仏オープン」は5月28日に開幕が迫っており、その前週にATP250の大会が組まれてはいるものの、もうハイグレードの前哨戦はない。36歳のクレーキングは全仏に出場できるのか、出るにしてもぶっつけ本番に近い状態でどれだけプレーできるのか。世界中のファンが固唾を呑んで見守っている。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】ナダルが14度目の優勝! 全仏オープン2022で活躍した男子選手たちの厳選写真!
 
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