間もなく開幕を迎えるテニス四大大会「ウインブルドン」(7月3日~16日/イギリス・ロンドン/芝コート)で前人未到のグランドスラム(四大大会)24度目の優勝を目指す世界ランク2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、大会開幕前の記者会見に登場。現在のコンディションを明かすとともに、誰もが憧れるテニスの聖地への並々ならぬ思いを語った。
先の全仏オープンで男子選手史上最多となるグランドスラム23勝目を挙げた36歳のジョコビッチ。芝シーズンに入ってからは休養に時間を充て、出場したのは現地6月30日にフランシス・ティアフォー(アメリカ/10位)にフルセットで勝利したエキジビジョンマッチ「ジョルジオ・アルマーニ・テニスクラシック」(6月27日~7月1日/イギリス・フーリンガム)の1試合のみ。同エキジビション閉幕後はすぐさまウインブルドンの開催会場に移動し、現在は初戦に向けて順調に調整を進めている。
全仏では周囲からのプレッシャーを見事に跳ねのけて再び金字塔を打ち立てたジョコビッチだが、まだまだこの先も活躍し続けたいという考えからか、「今も心境的には落ち着いた感じではない」と言う。
一方でフィジカルコンディションは特に問題ないと強調。「身体の調子もいいし、やる気も出ている」と調子の良さをアピールした。ちなみにウインブルドンはジョコビッチがキャリア初のトップ100入りを果たした大会であり、現在は2018年大会から4連覇中(2020年大会は中止)と抜群の強さを誇る舞台でもある。
それでも数々の輝かしいキャリアを歩んできた中で芝のサーフェスは適応するのが本当に難しいと、テニス界のスーパースターは語る。「芝のコートで自分のプレーを一段階上に引き上げるのに苦労したこともあった」と過去を振り返りつつ、こう続けた。
「僕はスライディングをしながらプレーできる方が心地よく感じる。でも芝コートはそれを可能にするサーフェスではないから、動き方を学ぶ必要があった。40~60年前は4つのグランドスラムのうちの3つは芝コートで開催されていたが、現在はそうではないから適応するのに時間がかかる。今となっては芝コートというのはこのスポーツでもレアなサーフェスだ」
そう語りつつも「とりわけウインブルドンは僕にとっても統計的にも重要な意味を持つ。(プロになる前から)優勝を夢見ていたし、常にそれが目標だった」と、“聖地”と称される舞台に立てることへの特別な思いを明かしたジョコビッチ。今年はグランドスラム24勝目に加え大会5連覇も懸かるだけに例年以上の重圧が押し寄せる中、「いいテニスができている今の段階で、このチャンスをすべて生かして、もっと上を目指していきたい」と今後に向けての意気込みを口にした。
すでに今大会の男子シングルスのドローは発表されており、ジョコビッチは1回戦で世界67位のペドロ・カチン(アルゼンチン)と対戦することが決まった。まずは初戦で幸先の良いスタートを切れるかファンからも注目が集まる。
文●中村光佑
【画像】ウインブルドン2022で活躍したジョコビッチら男子選手の厳選写真を公開!
先の全仏オープンで男子選手史上最多となるグランドスラム23勝目を挙げた36歳のジョコビッチ。芝シーズンに入ってからは休養に時間を充て、出場したのは現地6月30日にフランシス・ティアフォー(アメリカ/10位)にフルセットで勝利したエキジビジョンマッチ「ジョルジオ・アルマーニ・テニスクラシック」(6月27日~7月1日/イギリス・フーリンガム)の1試合のみ。同エキジビション閉幕後はすぐさまウインブルドンの開催会場に移動し、現在は初戦に向けて順調に調整を進めている。
全仏では周囲からのプレッシャーを見事に跳ねのけて再び金字塔を打ち立てたジョコビッチだが、まだまだこの先も活躍し続けたいという考えからか、「今も心境的には落ち着いた感じではない」と言う。
一方でフィジカルコンディションは特に問題ないと強調。「身体の調子もいいし、やる気も出ている」と調子の良さをアピールした。ちなみにウインブルドンはジョコビッチがキャリア初のトップ100入りを果たした大会であり、現在は2018年大会から4連覇中(2020年大会は中止)と抜群の強さを誇る舞台でもある。
それでも数々の輝かしいキャリアを歩んできた中で芝のサーフェスは適応するのが本当に難しいと、テニス界のスーパースターは語る。「芝のコートで自分のプレーを一段階上に引き上げるのに苦労したこともあった」と過去を振り返りつつ、こう続けた。
「僕はスライディングをしながらプレーできる方が心地よく感じる。でも芝コートはそれを可能にするサーフェスではないから、動き方を学ぶ必要があった。40~60年前は4つのグランドスラムのうちの3つは芝コートで開催されていたが、現在はそうではないから適応するのに時間がかかる。今となっては芝コートというのはこのスポーツでもレアなサーフェスだ」
そう語りつつも「とりわけウインブルドンは僕にとっても統計的にも重要な意味を持つ。(プロになる前から)優勝を夢見ていたし、常にそれが目標だった」と、“聖地”と称される舞台に立てることへの特別な思いを明かしたジョコビッチ。今年はグランドスラム24勝目に加え大会5連覇も懸かるだけに例年以上の重圧が押し寄せる中、「いいテニスができている今の段階で、このチャンスをすべて生かして、もっと上を目指していきたい」と今後に向けての意気込みを口にした。
すでに今大会の男子シングルスのドローは発表されており、ジョコビッチは1回戦で世界67位のペドロ・カチン(アルゼンチン)と対戦することが決まった。まずは初戦で幸先の良いスタートを切れるかファンからも注目が集まる。
文●中村光佑
【画像】ウインブルドン2022で活躍したジョコビッチら男子選手の厳選写真を公開!