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海外テニス

ズベレフに新たな暴行疑惑が浮上。ドイツ検察当局が「罰則命令」を科したとの情報<SMASH>

中村光佑

2023.07.20

前回DVで告発された時は無実とされ「最後に正義が勝った」と喜んだズベレフだが、別の元恋人との間で新たな疑惑が浮上した。(C)Getty Images

前回DVで告発された時は無実とされ「最後に正義が勝った」と喜んだズベレフだが、別の元恋人との間で新たな疑惑が浮上した。(C)Getty Images

 現地時間7月19日、ドイツメディア『RTL』は男子テニス元世界ランク2位のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/現19位)に新たなDV(家庭内暴力)疑惑が浮上したと報道。テニスファンや海外メディアの間で波紋を広げている。

 同メディアによると、ズベレフは元恋人で彼の子どもの母親でもあるモデルのブレンダ・パテアさんに「身体的暴行」を加えたとして、ドイツ・ベルリンの検察当局から告発を受けたようだ。これに伴い同当局はズベレフに対して「罰則命令を科す」との通達も出したという。ただし現状ではパテアさんならびにズベレフ側も特にコメントを出していないため、具体的な詳細はわかっていない。

 海外メディア『UBITENNIS』によれば、ここでいう「罰則命令」とは裁判所が被告の法律違反に対して強制的な罰金を支払うように科すものである。今回のケースでは、ベルリン検察局がズベレフに十分な嫌疑があると判断した場合に適用される見込みだ。ただし異議がある場合は、この罰則命令に対する不服申し立てを行なうことはできるとされている。
 
 一方でドイツのタブロイド紙『Bild』は仮にズベレフがベルリン検察局からの罰則命令を受け入れた場合、罰金は48万ユーロ(約7,460万円)になると報じている。これについてドイツ全土で弁護士として活動するアーント・ケンプゲンス氏は先日応じた『RTL』の取材で、「(ベルリンの)検察当局はズベレフに重罪が科されることを想定している。またズベレフは罰金を問題なく支払うための収入や経済状況に関しても良好だ」とのコメントを残した。

 周知の通りズベレフは21年にも元恋人のオルガ・シャリポワさんからDVを告発されたことがあり、同年10月にはATP(男子プロテニス協会)が一連の報道を受けて真相究明を目的とした内部調査を開始する事態にも発展した。

 そして同協会は今年2月に「約1年以上にもわたって調査を行なったが、証拠が十分でないためズベレフへの処分を行なわない」と発表。その後ズベレフは自身の公式SNSを通じて、ようやく無実が証明されたことに対する喜びと感謝の言葉を綴っていた。

 今週はスウェーデン・バスタッドで開催中の男子テニスツアー「ノルデア・オープン」(7月17日~23日/クレーコート/ATP250)に出場しているズベレフ。彼の口から新疑惑の真相が語られるのか注目が集まる。

文●中村光佑

【連続写真】巧みな身体使いから生まれるズベレフの爆速サービス詳細画像
 

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