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ケガで戦列を離れているラドゥカヌが来シーズンツアー復帰へ!「回復に集中するようにしていた」と現状を明かす<SMASH>

中村光佑

2023.09.25

2022年にキャリアハイの10位をマークしたラドゥカヌは、現在は277位とランキングを落としている。ケガを乗り越え、来シーズンでの復帰に期待したい。(C)Getty Images

 現在戦列を離れている元世界ランク10位のエマ・ラドゥカヌ(イギリス/20歳)が、母国の公共放送『BBC』のインタビューに登場。そのなかで復帰時期について言及した。

 予選から全てストレート勝ちを収めて四大大会初優勝を果たした2021年の全米オープン以降は受難続きの日々が続いているラドゥカヌ。23年シーズンに入ってからも体調不良やケガが相次いでおり、今春のクレーシーズンでコンディションがさらに悪化。4月の「ポルシェ・テニス・グランプリ」(ドイツ・シュツットガルト/WTA500)で初戦敗退を喫して以降は両手首と足首のケガによりツアートーナメントではプレーしていない。

 それでも先月初旬にはコート練習を再開。すでに今季終了を表明しているラドゥカヌは、今回のインタビューで「来シーズンにはツアーに復帰する」と発言した。続けて「今年は(中でも)全ての四大大会で欠場を強いられたのはつらかったけど、できるだけケガの回復に集中するようにしていた」と最近の生活についても簡潔に語った。
 
 全米優勝後に自己最高位の10位をマークしたランキングも、現在では277位となっているラドゥカヌは、短期間にコーチを取っ替え引っ替えしてきたことが大きな批判を呼び、ケガを繰り返している現状もそれに追い打ちをかけた。だがラドゥカヌは自身に寄せられる辛辣な声も「自分への期待の裏返し」だと捉えている。インタビューの最後には以下のように前向きな言葉を残した。

「私がトーナメントでプレーしていないにもかかわらず、人々がまだ私のことについて話しているというのは、私にとっては単純に褒め言葉のようなもの。以前誰かが私に『自分のことが話題に上がらない時はその状況を心配しなさい』と言われたわ」

 なかなか明るい光が見えてこない今の状況は、もっと強くなりたいと望むラドゥカヌにとって心底つらいものだろう。そうは言ってもまだまだキャリアが長く続くであろう彼女にはしっかりとケガを治したうえで力強いカムバックを遂げてほしいものだ。

文●中村光佑

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