プロテニス選手は、高度なショットをいとも簡単に叩き込む。なぜあんなボールが打てるのか? その秘訣をプロ本人に明かしてもらうシリーズ。今回は47歳となった今なお現役を続ける超人、福田勝志選手が登場。ベテランに適したスライスサービスの打ち方を教えてくれた。
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僕はスライスサービスを多く使います。肩が強くないので、上から叩くのはしんどい...。いくら頑張っても150キロぐらいしか出ませんし、自分では会心のサービスが相手には“超打ちごろ”になります。それならばトスを横に上げて弾まないサービスを打った方がいいかなと思って、スライスメインにしたんです。
逆にそう割り切った方が、次のストロークに移行しやすいですね。変に頑張ってサービスを強打しても、バランスを崩したら逆効果ですし、自分にストレスもかかります。
2020年頃から、より横にトスして“カットサービス”みたいに低く緩く打つようにしたら、全体の流れが良くなりました。試合でも意外に通用しますし、まあレベルが上がると厳しいですが、一般の方ならきっと有効だと思います。
というのは、中途半端にスピンをかけるより、ボールが弾まないぶん相手は持ち上げにくいんです。緩いなら極端に緩い方が効くものですよ!
打ち方のポイントは、トスを外寄りに横に上げて、ラケット面を若干斜めに開いてボールの左下(※右利きの場合は右下)に入れることです(4コマ目)。そしてそのままの面の角度を維持してボールを切ります(5~6コマ目)。それには打点はあまり高くない方がいいですね。
打った後はラケットを横に振り抜いていきます(7コマ目)。厚く当てるなら前ですが、ボールを薄くこすりたいので、身体の横(※右利きならば左側)に回していくわけです。
【プロフィール】福田勝志/ふくだかつし
1976年4月14日、京都府生まれ。168cm、60kg、左利き。同志社大学出身。28歳でプロ転向し、正確なショットと頭脳的な配球で活躍。全日本選手権に計29回出場し、47歳の今なお現役でツアーを回る国内最年長プロ。日本ランク最高9位、現在89位(2023年11/21付)。LUCENT ATHLETE WORKS所属。
構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2022年6月号より再編集
【連続写真】福田勝志の低く滑らせるスライスサービス『30コマの超分解写真』
【連続写真】松井俊英のサーブ&ボレー『30コマの長回し連続写真』
【連続写真】本玉真唯のリズムを重視したサービス、ハイスピードカメラによる『30コマの超分解写真』
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僕はスライスサービスを多く使います。肩が強くないので、上から叩くのはしんどい...。いくら頑張っても150キロぐらいしか出ませんし、自分では会心のサービスが相手には“超打ちごろ”になります。それならばトスを横に上げて弾まないサービスを打った方がいいかなと思って、スライスメインにしたんです。
逆にそう割り切った方が、次のストロークに移行しやすいですね。変に頑張ってサービスを強打しても、バランスを崩したら逆効果ですし、自分にストレスもかかります。
2020年頃から、より横にトスして“カットサービス”みたいに低く緩く打つようにしたら、全体の流れが良くなりました。試合でも意外に通用しますし、まあレベルが上がると厳しいですが、一般の方ならきっと有効だと思います。
というのは、中途半端にスピンをかけるより、ボールが弾まないぶん相手は持ち上げにくいんです。緩いなら極端に緩い方が効くものですよ!
打ち方のポイントは、トスを外寄りに横に上げて、ラケット面を若干斜めに開いてボールの左下(※右利きの場合は右下)に入れることです(4コマ目)。そしてそのままの面の角度を維持してボールを切ります(5~6コマ目)。それには打点はあまり高くない方がいいですね。
打った後はラケットを横に振り抜いていきます(7コマ目)。厚く当てるなら前ですが、ボールを薄くこすりたいので、身体の横(※右利きならば左側)に回していくわけです。
【プロフィール】福田勝志/ふくだかつし
1976年4月14日、京都府生まれ。168cm、60kg、左利き。同志社大学出身。28歳でプロ転向し、正確なショットと頭脳的な配球で活躍。全日本選手権に計29回出場し、47歳の今なお現役でツアーを回る国内最年長プロ。日本ランク最高9位、現在89位(2023年11/21付)。LUCENT ATHLETE WORKS所属。
構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2022年6月号より再編集
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