男子テニス世界ランク17位のベン・シェルトン(アメリカ)が自身のスポンサーを務めるスイスのスポーツブランド『On』が運営するウェブサイトのインタビューに登場。そのなかで競技を始めた時のことを回顧し、「初めはテニスが好きではなかった」と明かした。
昨年5月に行なわれたNCAA全米学生テニス選手権でチャンピオンに輝き、その3カ月後にプロに転向した21歳のシェルトン。まだまだツアーでの経験が浅い中、2023年シーズンは193センチの長身から繰り出す力強いテニスを武器に大きな飛躍を遂げた。
今年1月に出場した全豪オープンでは自身初の四大大会8強へ進出。その後は出場大会で思うような結果を残せず苦戦が続いていたが、9月の全米オープンでは20年大会覇者のドミニク・ティーム(オーストリア/現98位)や、フランシス・ティアフォー(アメリカ/現16位)ら実力者を立て続けに撃破し、四大大会で初のベスト4入りを果たした。
そして10月に参戦した「ジャパン・オープン」(東京/ATP500)では待望の瞬間を迎えた。1回戦で予選勝者のダニエル太郎(現75位)にフルセットで競り勝つと、以降もタフマッチをことごとく制して決勝へ進出。決勝ではアスラン・カラチェフ(ロシア/現35位)にストレート勝ちを収め、悲願のツアー初優勝を手にした。
元世界55位で90年代に活躍した父親のブライアン・シェルトン氏の影響で競技を始めたシェルトンだが、「初めはそこまでテニスが好きではなかった」そうだ。ちなみにシェルトンが少年時代に本気で取り組んでいたのはアメリカンフットボールで、当時はNFL(米プロフットボールリーグ)選手になることを目指していたほどだったという。テニスに本格的に打ち込み始めたのは13歳の時だった。
全豪に出場するまでは母国を出たことがなかったシェルトンは、メルボルンでの快進撃を振り返りつつ、米国内と海外との“テニス人気のギャップ”に驚かされたと語った。
「海外でのテニス人気がいかに大きいかという点は、僕の中で最も驚いたことの1つだった。 テニスは母国の人気トップ3のスポーツには入っていない。僕が大会で勝ち進むにつれて、オーストラリアの人々は僕を本気で応援してくれるようになった。それは僕にとってもクレイジーなことだった。母国と遠く離れている国なのに、オーストラリアの人々は僕のことを知っているんだ」
続いてシェルトンはプロ転向への基盤を作ってくれた大学時代を「典型的な学生ではなかったね」と回顧。「今でも連絡を取り合っている」という仲の良いチームメイトたちに支えられながら、どちらかと言えば平穏な日々を送っていたと明かした。
「パーティーも最小限に抑えるように努めていたよ。たまに外に出て、人に会ったり、違うことをしたりするのは好きだけど、普段は家の中にいても平気だよ。騒々しい場所に行くのは好きじゃない。人生で一度もコンサートに行ったことがないんだ」
最後には「どの試合でも勝ちたい」と意気込みを示したシェルトン。来季もどんなパフォーマンスを見せてくれるのか注目したい。
文●中村光佑
【PHOTO】ジャパンオープンで存在感を放ったシェルトンやカラチェフらトップ選手たち
【PHOTO】シェルトンはじめ全米オープン2023で存在感を放つ男子トップ選手の厳選ショットを一挙公開!
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昨年5月に行なわれたNCAA全米学生テニス選手権でチャンピオンに輝き、その3カ月後にプロに転向した21歳のシェルトン。まだまだツアーでの経験が浅い中、2023年シーズンは193センチの長身から繰り出す力強いテニスを武器に大きな飛躍を遂げた。
今年1月に出場した全豪オープンでは自身初の四大大会8強へ進出。その後は出場大会で思うような結果を残せず苦戦が続いていたが、9月の全米オープンでは20年大会覇者のドミニク・ティーム(オーストリア/現98位)や、フランシス・ティアフォー(アメリカ/現16位)ら実力者を立て続けに撃破し、四大大会で初のベスト4入りを果たした。
そして10月に参戦した「ジャパン・オープン」(東京/ATP500)では待望の瞬間を迎えた。1回戦で予選勝者のダニエル太郎(現75位)にフルセットで競り勝つと、以降もタフマッチをことごとく制して決勝へ進出。決勝ではアスラン・カラチェフ(ロシア/現35位)にストレート勝ちを収め、悲願のツアー初優勝を手にした。
元世界55位で90年代に活躍した父親のブライアン・シェルトン氏の影響で競技を始めたシェルトンだが、「初めはそこまでテニスが好きではなかった」そうだ。ちなみにシェルトンが少年時代に本気で取り組んでいたのはアメリカンフットボールで、当時はNFL(米プロフットボールリーグ)選手になることを目指していたほどだったという。テニスに本格的に打ち込み始めたのは13歳の時だった。
全豪に出場するまでは母国を出たことがなかったシェルトンは、メルボルンでの快進撃を振り返りつつ、米国内と海外との“テニス人気のギャップ”に驚かされたと語った。
「海外でのテニス人気がいかに大きいかという点は、僕の中で最も驚いたことの1つだった。 テニスは母国の人気トップ3のスポーツには入っていない。僕が大会で勝ち進むにつれて、オーストラリアの人々は僕を本気で応援してくれるようになった。それは僕にとってもクレイジーなことだった。母国と遠く離れている国なのに、オーストラリアの人々は僕のことを知っているんだ」
続いてシェルトンはプロ転向への基盤を作ってくれた大学時代を「典型的な学生ではなかったね」と回顧。「今でも連絡を取り合っている」という仲の良いチームメイトたちに支えられながら、どちらかと言えば平穏な日々を送っていたと明かした。
「パーティーも最小限に抑えるように努めていたよ。たまに外に出て、人に会ったり、違うことをしたりするのは好きだけど、普段は家の中にいても平気だよ。騒々しい場所に行くのは好きじゃない。人生で一度もコンサートに行ったことがないんだ」
最後には「どの試合でも勝ちたい」と意気込みを示したシェルトン。来季もどんなパフォーマンスを見せてくれるのか注目したい。
文●中村光佑
【PHOTO】ジャパンオープンで存在感を放ったシェルトンやカラチェフらトップ選手たち
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