メンタルを強くしたいけれど、大変そうで敬遠している人はいないでしょうか。そこで、伊達公子や浅越しのぶを指導した経験を持つメンタルアドバイザーの椙棟紀男氏が、メンタルの強化方法を伝授。一般プレーヤーもすぐに取り組めるように、短い時間でのトレーニング方法を紹介していきます。
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今回はテニスの基本であるフォアハンドがテーマです。強くて美しい放射線、そしてコントロールされたボール、理想のスイングを求めてプレーヤーは悩み苦しみ、日々練習を続けているのです。良いボールが打てた時は喜びに変わり、試合が待ち遠しくなります。しかし試合になると結果に心を奪われ、自分のやるべきことから遠ざかり、また自信をなくしてしまいます。試合では結果にとらわれず、今の自分ができることに集中してゲームを楽しんでください。
「自分ができること」の1つには、気持ち良いフォアハンドを打つことも挙げられるでしょう。さて、自分が思い描くフォアハンドを、どうすれば試合で打てるでしょうか?
まずは練習の段階で理想的なフォームを理解していることが前提です。伊達公子選手が復帰した頃、母校の合宿に参加してくれたことがありました。ある選手が「伊達さんはどこでボールを打っているのですか?」と質問すると、少し考えて、「腹筋で打つ感じ」と答えていました。
どのショットでも言えることですが、身体の中心となる「丹田(たんでん)周辺」(おへその下)が動きの起点(支点)になるように思います。身体の動きを理解した上で練習していれば、あなたの脳は、どう動くべきかを覚えているので、試合であえて打ち方を考える必要はありません。
ただし、試合で思い通りのフォアハンドを打つには、コートでの反復練習だけでなく身体感覚を感じながらの“目を閉じた素振り練習”もしておくといいでしょう。
自分が理想的なフォアハンドを打つ時の身体の動きを思い出しながら、目を閉じて素振りをイメージできるようにしておきます。何度も行なっていると、脳が身体の動かし方を結び付けてくれます。
試合中に思い通りのフォアハンドが打てないと思ったら、短時間でいいので目を閉じて素振りをイメージしてください。あとは、ボールに集中するだけ。きっと理想的なフォアが打てているはずです。
◆解説=椙棟紀男
㈱トレビック代表取締役。アスリートをサポートする、メンタルアドバイザー。様々なスポーツ選手を見ており、テニスでは伊達公子や浅越しのぶを指導した経験を持つ。
構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2020年4月号から抜粋・再編集
【連続写真】タメを作ってダウンザラインに叩いたアルカラスのフォアハンド「30コマの超連続写真」
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「自分ができること」の1つには、気持ち良いフォアハンドを打つことも挙げられるでしょう。さて、自分が思い描くフォアハンドを、どうすれば試合で打てるでしょうか?
まずは練習の段階で理想的なフォームを理解していることが前提です。伊達公子選手が復帰した頃、母校の合宿に参加してくれたことがありました。ある選手が「伊達さんはどこでボールを打っているのですか?」と質問すると、少し考えて、「腹筋で打つ感じ」と答えていました。
どのショットでも言えることですが、身体の中心となる「丹田(たんでん)周辺」(おへその下)が動きの起点(支点)になるように思います。身体の動きを理解した上で練習していれば、あなたの脳は、どう動くべきかを覚えているので、試合であえて打ち方を考える必要はありません。
ただし、試合で思い通りのフォアハンドを打つには、コートでの反復練習だけでなく身体感覚を感じながらの“目を閉じた素振り練習”もしておくといいでしょう。
自分が理想的なフォアハンドを打つ時の身体の動きを思い出しながら、目を閉じて素振りをイメージできるようにしておきます。何度も行なっていると、脳が身体の動かし方を結び付けてくれます。
試合中に思い通りのフォアハンドが打てないと思ったら、短時間でいいので目を閉じて素振りをイメージしてください。あとは、ボールに集中するだけ。きっと理想的なフォアが打てているはずです。
◆解説=椙棟紀男
㈱トレビック代表取締役。アスリートをサポートする、メンタルアドバイザー。様々なスポーツ選手を見ており、テニスでは伊達公子や浅越しのぶを指導した経験を持つ。
構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2020年4月号から抜粋・再編集
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