産休を経てカムバックを遂げた元世界ランク1位の大坂なおみ(現747位)が、復帰4大会目として臨んだ女子テニスツアー「カタール・トタルエナジーズ・オープン2024」(2月11日~17日/カタール・ドーハ/ハードコート/WTA1000)。
現地15日にはシングルス準々決勝が行なわれ、大坂は元世界女王のカロリーナ・プリスコワ(チェコ/同59位)と対戦。6-7(6)、6-7(5)で敗れ、惜しくもベスト4進出を逃した。
今大会にはスペシャルランキング(妊娠・出産を経た選手に与えられる救済措置)46位を活用して参戦した大坂。
1回戦では1月の全豪オープン(四大大会)初戦で敗れていた元世界4位のカロリーヌ・ガルシア(フランス/現21位)に対するリベンジに成功すると、2回戦ではペトラ・マルティッチ(クロアチア/67位)をストレートで撃破。続く3回戦は対戦予定だったレシア・ツレンコ(ウクライナ/37位)が試合前に棄権し、復帰後初のツアーベスト8へと駒を進めていた。
準々決勝で大坂が対峙したのは元世界1位のプリスコワ。過去6度の対戦で2勝4敗と負け越している相手だ。直近では今シーズン開幕戦の「ブリスベン国際」(WTA250)2回戦で顔を合わせており、この時も大坂が6-3、6-7 (4)、4-6の逆転で敗れていた。早くもリベンジのチャンスをつかんだ大坂だったが、今回も接戦の末に"宿敵"に屈する形となった。
試合は序盤からシーソーゲームとなる。第2ゲームで大坂が先にブレークを果たせば、直後の第3ゲームでは負けじとプリスコワがブレークバックに成功する激しい展開に。そのまま突入したタイブレークでは大坂が順調にポイントを重ね、5-3とリードを奪った。
しかしここから大坂はプリスコワの猛反撃を食らい3連続ポイントを献上。1度は相手のセットポイントを凌ぐも勢いを増すプリスコワを崩せず、逆転で第1セットを落とした。
それでもすぐに気持ちを切り替え、第2セットはブレークスタートに成功した大坂。だが第4ゲームで早くもブレークバックを喫すると、以降は第1セットと似たような流れとなる。終盤には大坂が計3度のマッチポイントを握られたもののそこは何とか踏ん張ってセーブ。結局両者ともにブレークを奪えず、このセットも勝負の行方はタイブレークへと委ねられる。
ここでは大坂がいきなり3連続ポイントを奪われるなど劣勢に立たされるも、驚異の粘りを見せて5-5に持ち込む。しかし次のポイントでは大坂が痛恨のミニブレークを許し、1時間43分で準々決勝敗退となった。
なおスペインのメディア『Punto de Break』によると大坂は連戦の疲労を考慮する形で、来週出場予定だった「ドバイ・デューティフリー選手権」(2月18日~24日/アラブ首長国連邦・ドバイ/ハードコート/WTA1000)の欠場を表明したという。リベンジできなかった悔しさは大きいだろうが、今回の敗戦を糧に、次戦以降も大坂の奮闘を期待したい。
文●中村光佑
【PHOTO】大坂なおみら「全豪オープン2024」で躍動する女子選手たちの厳選ショット!
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現地15日にはシングルス準々決勝が行なわれ、大坂は元世界女王のカロリーナ・プリスコワ(チェコ/同59位)と対戦。6-7(6)、6-7(5)で敗れ、惜しくもベスト4進出を逃した。
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1回戦では1月の全豪オープン(四大大会)初戦で敗れていた元世界4位のカロリーヌ・ガルシア(フランス/現21位)に対するリベンジに成功すると、2回戦ではペトラ・マルティッチ(クロアチア/67位)をストレートで撃破。続く3回戦は対戦予定だったレシア・ツレンコ(ウクライナ/37位)が試合前に棄権し、復帰後初のツアーベスト8へと駒を進めていた。
準々決勝で大坂が対峙したのは元世界1位のプリスコワ。過去6度の対戦で2勝4敗と負け越している相手だ。直近では今シーズン開幕戦の「ブリスベン国際」(WTA250)2回戦で顔を合わせており、この時も大坂が6-3、6-7 (4)、4-6の逆転で敗れていた。早くもリベンジのチャンスをつかんだ大坂だったが、今回も接戦の末に"宿敵"に屈する形となった。
試合は序盤からシーソーゲームとなる。第2ゲームで大坂が先にブレークを果たせば、直後の第3ゲームでは負けじとプリスコワがブレークバックに成功する激しい展開に。そのまま突入したタイブレークでは大坂が順調にポイントを重ね、5-3とリードを奪った。
しかしここから大坂はプリスコワの猛反撃を食らい3連続ポイントを献上。1度は相手のセットポイントを凌ぐも勢いを増すプリスコワを崩せず、逆転で第1セットを落とした。
それでもすぐに気持ちを切り替え、第2セットはブレークスタートに成功した大坂。だが第4ゲームで早くもブレークバックを喫すると、以降は第1セットと似たような流れとなる。終盤には大坂が計3度のマッチポイントを握られたもののそこは何とか踏ん張ってセーブ。結局両者ともにブレークを奪えず、このセットも勝負の行方はタイブレークへと委ねられる。
ここでは大坂がいきなり3連続ポイントを奪われるなど劣勢に立たされるも、驚異の粘りを見せて5-5に持ち込む。しかし次のポイントでは大坂が痛恨のミニブレークを許し、1時間43分で準々決勝敗退となった。
なおスペインのメディア『Punto de Break』によると大坂は連戦の疲労を考慮する形で、来週出場予定だった「ドバイ・デューティフリー選手権」(2月18日~24日/アラブ首長国連邦・ドバイ/ハードコート/WTA1000)の欠場を表明したという。リベンジできなかった悔しさは大きいだろうが、今回の敗戦を糧に、次戦以降も大坂の奮闘を期待したい。
文●中村光佑
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