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【全国選抜高校テニス大会】女子団体戦は相生学院が5年ぶり4度目の優勝!大商学園に大逆転で勝利を挙げる<SMASH>

前道右京(スマッシュ編集部)

2024.03.26

5年ぶり4度目の優勝を果たした相生学院(写真上)。勝利を決めた石川颯姫(左下)、キーとなる試合を制した稲場らん(中下)、チームに勢いを生んだ大塚あや/長谷川汎奈(右下)。写真:前道右京(スマッシュ編集部)

5年ぶり4度目の優勝を果たした相生学院(写真上)。勝利を決めた石川颯姫(左下)、キーとなる試合を制した稲場らん(中下)、チームに勢いを生んだ大塚あや/長谷川汎奈(右下)。写真:前道右京(スマッシュ編集部)

 高校テニスの頂点を決める戦い「大正製薬リポビタン第46回全国選抜高校テニス大会」(団体戦3月21日~25日、個人戦3月22日~26日/砂入り人工芝)が、福岡県福岡市、博多の森テニス競技場で連日熱戦を繰り広げている。

 この大会は、チームを牽引した3年生が抜け、1、2年生の新チームで臨む初の全国大会。地区大会で上位進出した男女各46校と選考枠2校が出場し、団体戦はシングルス3試合とダブルス2試合の計5試合(S1→D1→S2→D2→S3の順)のポイントで争われる。

 大会5日目の3月25日は、男女団体決勝が行なわれ、女子は相生学院が5年ぶり4度目の優勝を飾った。

 2017~19年大会で3連覇を果たしていた相生学院だが、コロナ禍以降はベスト8、4と納得のいかない結果が続いていた。そのような状況から監督の丸尾幸弘氏は、「昨年の夏にインターハイで優勝できて、そこからこの大会までにどこまで作っていけるか」という思いで大会に臨んだという。

 決勝の相手は、準決勝で昨年覇者の四日市商(三重県)を下した大商学園。昨年11月に行なわれた近畿地区大会の決勝で顔を合わせており、3-0で相生学院が勝利している。ただ丸尾監督は、「その時は本当にたまたま(ストレートで)勝てたという考えだった。今回はどうなるのかという思いはあった」と明かす。
 
 決勝では、S1とD1が敗北を喫し0-2と厳しい展開に。後がなくなった相生学院だが、D2大塚あや/長谷川汎奈の1年生ペアが勝利をつかみチームに望みを託す。すると、S2の稲場らんが大熱戦を制し2-2とイーブンに追いつく。勝敗を分けるS3は、石川颯姫が闘志あふれるプレーで勝ち切り、悲願の全国制覇を成し遂げた。

 率直に「うれしいです」と安堵の表情を浮かべる朝倉キャプテン。勝因は「チーム全体のレベルが高く、みんなで士気を高め合って切磋琢磨できていること」と日頃の質の高い練習が根底にあるという。連覇の懸かる夏のインターハイに向けては、「他校は挑戦者として挑んでくると思うので、その勢いに負けずに自分たちのテニスをしようと思う」と意気込みを語った。

 なお、男子団体戦も相生学院が法政二(神奈川県)に勝利し、アベック優勝に輝いた。これで団体戦のスケジュールは終了。26日は男女個人戦の準決勝と決勝が実施される。

【第46回全国選抜高校テニス大会】
◆女子団体決勝結果
相生学院 (兵庫県) 3-2 大商学園(大阪府)

◆女子個人戦準決勝の対戦予定
朝倉優奈(相生学院) 対 中島莉良(岡山学芸館)
上野梨咲(山陽女学園) 対 千葉陽葵(大商学園)

◆男子個人戦準決勝の対戦予定
前田透空(相生学院) 対 浅田紘輔(佐土原)
松村怜(湘南工大附) 対 吉田琳(法政二)

取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)

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