海外テニス

シナーのマドリードOPでの戦いぶりを前年大会覇者アルカラスが称賛!「彼は全ての大会で優勝候補になれる」<SMASH>

中村光佑

2024.04.30

アルカラス(左)が2、3回戦でストレート勝利を収めたシナー(右)に称賛の言葉を送った。両者は順当に勝ち上がれば、決勝で対戦することとなる。(C)Getty Images

 現地4月28日に行なわれた男子テニスツアー「ムチュア・マドリード・オープン」(4月24日~5月5日/スペイン・マドリード/クレーコート/ATP1000)で、チアゴ・ザイボチビウチ(ブラジル/63位)に快勝した前年大会覇者のカルロス・アルカラス(スペイン/3位)が3回戦勝利後の記者会見に登場。

 その中で本大会に第1シードで参戦している自身の最大のライバル、ヤニック・シナー(イタリア/同2位)に触れ、「彼はどの大会でも優勝候補になれる」と称賛の言葉を口にした。

 今年1月の全豪オープンでの念願の四大大会初優勝を成し遂げた22歳のシナーが、四大大会に次ぐマスターズ1000シリーズでトップシードとして出場するのは今大会が初めて。意外にもシナーはマドリードでは、1度もベスト8以上に進出したことがない。また昨年の同大会は体調不良を理由に欠場していたため、今年が2年ぶりの参戦だ。

 いくらマドリードで結果が出ていないとはいえ、アルカラスは今季ここまで27勝2敗と絶好調のシナーを無視できないようだ。類まれなる強さを見せ続けている最大のライバルに向け、アルカラスは次のように警戒感を示した。
 
「確かに彼はマドリードでプレーすることに慣れていないと思う。標高が高い(海抜600メートル以上)この大会でどのようにプレーするのかわからなかったが、彼の初戦(2回戦)のプレーは印象的だった。(そもそも)彼は出場する全ての大会で優勝候補になるのではないかと僕は思っている」

 3月の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATP1000)準決勝では当時今季無敗だったシナーの連勝を止めたアルカラスだが、「今は(彼に勝つのは)難しいかもね」とどこか弱気。一方で笑みを浮かべながらもライバルの独走を許さないようにしたいとし、「僕も最高のテニスができるように頑張る。これ以上タイトルを取らせないようにね」と語った。

 なおアルカラスに続く形でシナーもパベル・コトフ(ロシア/72位)との3回戦を突破。ベスト8入りを懸けた4回戦でアルカラスは、第23シードのヤン・レナード・ストルフ(ドイツ/24位)と、シナーは第16シードのカレン・ハチャノフ(ロシア/17位)と対戦する。

文●中村光佑

【動画】アルカラスVSザイボチビウチの「ムチュア・マドリード・オープン」3回戦ハイライト

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