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トップシードのシナーが股関節の故障でマドリード大会を棄権!「これ以上悪化させないことが最善」と判断<SMASH>

中村光佑

2024.05.02

順当にマドリード大会ベスト8まで勝ち進んでいたシナーだが、股関節の痛みが増したため、準々決勝を棄権する決断を下した。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー「ムチュア・マドリード・オープン」(4月24日~5月5日/スペイン・マドリード/クレーコート/ATP1000)でシングルスベスト8に進出していた第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク2位)が、股関節の負傷により現地2日に予定されていたフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/同35位)との準々決勝を棄権すると発表した。

 今回のマドリードには、四大大会に次ぐマスターズ1000シリーズで自身初となるトップシードでの出場を果たしていた22歳のシナー。初戦(2回戦)で同郷のロレンツォ・ソネゴ(52位)、3回戦でパベル・コトフ(ロシア/72位)をいずれもストレートで下すと、4回戦では第16シードのカレン・ハチャノフ(ロシア/17位)に5-7、6-3、6-3の逆転で勝利。好調な今季を象徴するハイレベルなパフォーマンスで大会初の8強へ進出していた。

 ところが4回戦後の記者会見では「股関節の違和感に悩まされている」と発言。「準々決勝でプレーできるかどうかは明日になってから決める。まだどうなるかはわからない」とも話していたため、状態が不安視されていた。マドリード初優勝も見えてきていた中での苦渋の決断となってしまったが、今回は無理をしないことにしたようだ。
 
 シナーは1日に更新した自身のSNSで故障棄権の旨を報告。「ここマドリードで次の試合を取りやめなければならないのは非常に悲しいです」と無念の思いを綴りつつ、次のように詳細を説明した。

「今週は股関節に痛みがあり、徐々に痛みが増していきました。医師のアドバイスを受けて、これ以上悪化させないようにするのが最善だと判断しました。今後数日以内にさらなる検査を行ない、回復については専門家のアドバイスに従うつもりです。皆さんのサポートに感謝しています」

 これにより準々決勝でシナーと対戦するはずだったオジェ-アリアシムのベスト4進出が決定。準決勝では、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/4位)と第30シードのイリ・レヘチュカ(チェコ/31位)のどちらかと対戦する。

文●中村光佑

【画像】マドリードOPの棄権を表明したシナーのX画面

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