現在ツアーを離れている男子テニス元世界ランク４位の錦織圭（現350位）が、四大大会の「全仏オープン」（５月26日～６月９日／フランス・パリ／クレーコート）を控える５月20日に、クレーコートで若手トップ選手のアレックス・デミノー（オーストラリア／同11位）とヒッティング練習をした時の様子がSNS上で公開された。

　これは錦織のマネージャーを務めるオリバー・バン・リンドンク氏が自身のX（@Lindonk）で投稿したもので、同投稿では「今日、錦織はデミノーと質の高い練習をしました」との言葉を添えて２枚の静止画と１本の映像を公開。どうやら今回錦織がデミノーとヒッティングをした場所は「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」（モナコ・モンテカルロ／ATP1000）の練習会場のようだ。

　映像では錦織がフォア、バックハンド共にしっかりとラケットを振り切りながらデミノーとラリーを行なう姿が収められている。動き自体は激しくないものの軽快なステップを踏めていることから、懸念されている左ヒザのケガの回復は順調に進んでいると見られる。
  　約８カ月ぶりの復帰戦となった３月の「マイアミ・オープン」（アメリカ・マイアミ／ATP1000）１回戦で敗れて以降は大会の欠場が相次いでいる錦織。クレーシーズンに入ってからもツアーではプレーしておらず、プロテクトランキング（負傷離脱前の順位でエントリーできる救済措置）48位で参戦予定だった今週の「ゴネ・ジュネーブ・オープン」（５月19日～25日／スイス・ジュネーブ／クレーコート／ATP250）も欠場を表明した。

　現状では、同じくプロテクトランキングでエントリーリストに名を連ねている全仏オープンも出場できるかどうかは微妙な状況だ。

　そんな中で突如クレーでの練習動画が上がってきたことから、一部ファンからは「全仏に出るのではないか」といった期待の声も寄せられている。果たして数日後、錦織はローランギャロスのコートに立つのか。その動向に注目が集まる。

文●中村光佑

【動画】全仏オープン開幕前にデミノーとヒッティングをした錦織

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【連続写真】スイング中に時間のズレを調節する、錦織圭のジャックナイフ