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海外テニス

パリ五輪でメダル獲得を目指すナダル!前哨戦のバスタッド大会ではルードと組んでダブルス出場へ<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.07.05

キャリア最後となる五輪出場を視野に準備を進めるナダルは、パリ五輪の前哨戦へ2022年全仏決勝(写真)を戦ったルードと組んでダブルスに出場する。(C)Getty Images

キャリア最後となる五輪出場を視野に準備を進めるナダルは、パリ五輪の前哨戦へ2022年全仏決勝(写真)を戦ったルードと組んでダブルスに出場する。(C)Getty Images

 開催中のテニス四大大会「ウインブルドン」(7月1日~14日/イギリス・ロンドン/芝)で激戦が続くなか、元世界1位のラファエル・ナダル(スペイン/現265位)が、ギリシャのクレーコートで練習を重ねている。もちろん、キャリア最後の五輪でベストを尽くすための準備だ。パリ五輪は慣れ親しんだ「全仏オープン」の会場で開催される。

 今季開幕戦で約1年ぶりに復帰したナダルだが、大会中に再び臀部を傷めて「全豪オープン」(1月)を欠場し、クレーシーズンの「バルセロナ・オープン」(4月)から戦列に戻った。「全仏オープン」(5月)では1回戦でいきなりアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同4位)と戦い、ストレートで敗退。大会後には「ウインブルドン」を含む全ての芝大会のスキップを発表し、パリ五輪までクレーコートでのプレーを継続するとしていた。

 振り返ればナダルは、2004年アテネ大会のダブルス(ペアはカルロス・モヤ)で五輪デビューを果たし、2008年の北京ではシングルスで金メダルを獲得。今回と同じようにグラスシーズンを欠場して臨んだ2016年のリオでは、シングルスは錦織圭に敗れて銅メダルを逃したものの、マルク・ロペスと組んだダブルスで金メダルをつかむ。東京五輪をケガで欠場し、キャリア最後の五輪の舞台が“ホーム”とも言えるローランギャロスになった。
 
 クレーでのトレーニングを続けるなか、ここ最近のナダルはホームコートのスペイン・マヨルカから離れ、ギリシャ北部のハルキディキ半島へ。このサニ・リゾートにも8面のクレーコートを備えるラファ・ナダル・テニスセンターがあるのだ。

 38歳のクレーキングが見据えるパリ五輪では、シングルスに加えダブルスもプレーすることが決まっており、同郷の逸材カルロス・アルカラス(スペイン/同2位)との超豪華ペアが実現する。

 この実戦準備のため、ナダルはスウェーデンで開催される「ノルデア・オープン」(7月15日~21日/スウェーデン・バスタッド)にも単複で出場を予定。ペアを組むのは、キャスパー・ルード(ノルウェー/同8位)と発表された。

 2022年の全仏オープン決勝でナダルに敗れたルードは、ジュニア時代にラファ・ナダル・アカデミーでトレーニングを積んだことでも知られる。また「ノルデア・オープン」では、ナダルが2005年、ルードは2021年にシングルスを制覇。クレーを最も得意とする優勝ペアは、どんな戦いぶりを見せてくれるだろうか。ナダルのパリでの活躍を占う意味でも注目だ。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】ナダルのサービスフォームの変遷。2010年と2017年を比較したフォームの変化がわかりやすい連続写真

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