16歳のテニス選手によるスポーツマンシップに反する行為が大きな波紋を広げている。
事件は7月1日~6日にかけてアフリカのケニアで開催されたITF(国際テニス連盟)ジュニア大会「J30ナイロビ」(クレーコート)の2回戦で起きた。
第9シードで出場している16歳のイーデン・ザック・ハロン(アメリカ/ジュニアランク世界1604位)は、インドの15歳ショウナク・チャタジー(同2436位)と対戦。格下相手に大切な場面でポイントを取り切れないハロンは第1セットを4‐6で落とすと、続く第2セットもリズムをつかめず3-6と引き離されてストレートで敗れた。
問題となっているハロンの愚行は、イライラが蓄積された試合終盤でのこと。テニスでは試合途中でリタイアしたい場合は、対戦相手と握手をして終えるが、ハロンは手を大きく伸ばしてネットに近づき握手をするふりをし、チャタジーが手を差し出したところで身体を翻して自陣に引き返したのである。そして試合はそのまま続行された。
だが、これは始まりに過ぎなかった。
今度はボールの着地点を巡り判定が覆らないとわかると、手に持っていたボールを怒りに任せて客席へ向けて強打。さらにラケットもフェンスに投げつけるなど大暴れ。しかも怒りが収まらないハロンは、大声を上げながら審判に近づくと、直前で強く足を踏み込み襲い掛かるようなジェスチャーで審判を脅してみせた。
コートから去る時も手にしたペットボトルをコートに投げつけ、それをサッカーボールのようにコートサイドの客席に向けて蹴り込む…。ナイロビのコート上では、まさに失格に値するスポーツマンシップに反する行為が次々と展開されたのである。
こうしたハロンの愚行は観客により録画され、動画はSNSを通じて世界中に瞬く間に拡散。試合はそのまま幕を下ろしたものの、このままお咎めなしで済まされるのか注目されている。大人の試合でもラケット破壊などが問題視されることがあるテニス界。競技のスキルアップは大切だが、メンタルの部分の育成も重視されなければならない。
構成●スマッシュ編集部
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だが、これは始まりに過ぎなかった。
今度はボールの着地点を巡り判定が覆らないとわかると、手に持っていたボールを怒りに任せて客席へ向けて強打。さらにラケットもフェンスに投げつけるなど大暴れ。しかも怒りが収まらないハロンは、大声を上げながら審判に近づくと、直前で強く足を踏み込み襲い掛かるようなジェスチャーで審判を脅してみせた。
コートから去る時も手にしたペットボトルをコートに投げつけ、それをサッカーボールのようにコートサイドの客席に向けて蹴り込む…。ナイロビのコート上では、まさに失格に値するスポーツマンシップに反する行為が次々と展開されたのである。
こうしたハロンの愚行は観客により録画され、動画はSNSを通じて世界中に瞬く間に拡散。試合はそのまま幕を下ろしたものの、このままお咎めなしで済まされるのか注目されている。大人の試合でもラケット破壊などが問題視されることがあるテニス界。競技のスキルアップは大切だが、メンタルの部分の育成も重視されなければならない。
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