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【パリ五輪】シフィオンテクが涙の銅メダル獲得!元五輪選手の父の前で「自分が成し遂げたことを誇りに思う」<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.08.03

パリ五輪女子シングルス、盤石のプレーで銅メダルを手にしたシフィオンテク。テニス競技ではポーランド初のメダルでもある。(C)Getty Images

 大詰めを迎えているパリ五輪テニス競技(7月27日~8月4日/クレー)は現地8月2日に女子シングルス3位決定戦を実施。世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)がアンナ・カロリナ・シュミドロワ(スロバキア/同67位)に6-2、6-1で快勝し、五輪で自身初のメダルとなる銅メダルを獲得した。

 準決勝では思わぬ乱調でジェン・チンウェン(中国/同7位)にストレート負けしたシフィオンテク。しかしこの日は見事に立て直してきた。

 第3ゲームで先にシュミドロワにブレークを許したものの、続く第4ゲームで積極的にリターンを叩いてすぐさまブレークバック。そこからはまさしく女王の独壇場だった。深くて広角なストロークでシュミドロワを一方的に振り回し、第6、第8ゲームでもブレークに成功。自身のサービスは2つ続けてラブゲームでキープし、相手に付け入るスキを与えない。

 5ゲーム連取の6-2で第1セットを奪うと、第2セットも危なげない試合運びで相手のサービスを2つブレーク。結局シフィオンテクは第1セットで1つブレークされて以降は自分のサービスで1本もブレークポイントを与えず、6-1で第2セットも連取。最後はボディサービスで相手のネットミスを引き出し、わずか59分でケリをつけた。
 
 試合後はベンチで涙を流し、感激に浸ったシフィオンテク。よく知られているように、彼女の父親はソウル五輪に出場した元ボート競技選手で、それゆえに五輪への思い入れは強い。ITF(国際テニス連盟)の公式サイトがシフィオンテクの声を伝えている。

「すごいことだわ。正直、私も姉もオリンピックは最も重要な大会だという精神で育てられた。だからこそ、一番簡単な大会ではなかったんです」

 その父親がスタンドで見守るなかで手にした銅メダル。「自分が成し遂げたことを誇りに思う。(父が)それを見るためにここにいてくれてうれしい。ここは私にとって間違いなく素晴らしい場所で、最高のプレーができる場所。ローランギャロス(全仏オープン)のタイトルに加え、また新たな成功を収めることができて幸せです」。シフィオンテクは素直に喜びを表した。

 ちなみにこの銅メダルは、テニス競技でポーランドが初めて得たメダルでもある。五輪初出場だった東京では2回戦負け、そして今回は銅のシフィオンテク。「これでさらに良くなるわ」との言葉通り、次のロサンゼルスではもっと良い色のメダルを期待していいだろう。

構成●スマッシュ編集部

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