海外テニス

「喜び、悲しみ、失望…」「東京からどれだけ進歩したことか」シフィオンテクがパリ五輪を総括<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.08.07

銅メダルを獲得したシフィオンテクがパリ五輪が貴重な経験だったと振り返っている。(C)Getty Images

 女子テニス世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)が、8月6日に自身の公式インスタグラム(@iga.swiatek)を更新し、パリ五輪を総括した。

 7月27日~8月4日に開催されたパリ五輪のテニス競技。得意のクレーコートで金メダルが期待された女王のシフィオンテクだったが、準決勝でジェン・チンウェン(中国)にストレート負けを喫した。それでも3位決定戦ではアンナ・カロリナ・シュミドロワ(スロバキア)に快勝し、銅メダルを獲得。これにより、五輪で自身初、そしてポーランドのテニス競技でも初のメダルをもたらす快挙となった。

 インスタグラムには銅メダルとポーランドの国旗の絵文字と共に「しばらく時間が経ったので、ゆっくりとこの章をまとめることにします」と書き出し、以下のように続けた。
 
「喜び、幸せ、悲しみ、失望、満足、不満足、プライド、その他多くの感情、多くの考え......これらを頭の中でまとめ、自分にとってどれほど充実した経験だったのかを感じました」
 
「この2週間を冷静に振り返るのはもう少し先になると思いますが、すでに多くのことが見えています。東京(五輪)からどれだけ進歩したことか!もっともっといいテニスプレーヤーになるために、もっともっといい人間になるために、どれだけ多くのチャンスを生かせるか。しかし、私にとって最も重要なことは、ここでどれだけ多くのことを経験できたかということでしょう。特別な時間だったし、チームや家族がいなかったら実現しなかったでしょう。ありがとう」

「チンウェン、ドナ(・ベキッチ)、本当におめでとう。オリンピックの表彰台を共にできたことに感謝しています」

「パリで私たちのスポーツがどれだけ素晴らしいものだったかと誇りに思います。開会式では、どれだけ多くの素晴らしい試合、物語、演出を見ることができたか。テニスはスポーツの世界で重要な位置を占めており、私の物語もその一部であることをうれしく思います」

 五輪に強い思い入れがあるシフィオンテクだが、当時世界ランク8位だった東京五輪では2回戦敗退。そこから「どれだけ進歩したことか」と記したように、全仏オープン3連覇に加え全米でも優勝、22年4月4日からはほとんどの期間、世界1位の座に君臨するなど圧倒的な強さを見せ、パリ五輪では銅メダルを獲得。まだまだ上を見ている23歳の今後の活躍ぶりから目が離せない。

構成●スマッシュ編集部

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【画像】シフィオンテクが公開した投稿原文