海外テニス

大坂なおみ、得意のハードコートで躍動! トロント大会初戦で元世界2位に完勝し「とても本能的にプレーできた」<SMASH>

中村光佑

2024.08.08

ナショナルバンクOP1回戦で元2位のジャバーにストレート勝ちした大坂なおみ。五輪後、初の試合を白星で飾った。(C)Getty Images

 女子テニスツアーのWTA1000大会「ナショナルバンク・オープン」(8月6日~12日/カナダ・トロント/ハードコート)は現地7日にシングルス1回戦が行なわれ、産休を経てカムバックを遂げた元世界ランク1位の大坂なおみ(現95位)がセンターコート第2試合に登場。第9シードのオンス・ジャバー(チュニジア/同16位)に6-3、6-1で快勝し、同大会5年ぶり3度目の初戦突破を果たした。

 最も得意な夏のハードコートシリーズ初戦で元女王が躍動した。元世界2位のジャバーとの注目の対決が実現したこの試合、22年以来2年ぶりのナショナルバンクOP出場となった大坂は、第2ゲームでジャバーの3本のダブルフォールトに乗じて早々にブレークを果たすと、以降は持ち前の力強いショットで主導権を掌握。1ブレークのリードをきっちりと守って第1セットを幸先よく先取した。

 第2セットは大坂の独壇場となる。第3ゲームで再びジャバーのダブルフォールトを皮切りにチャンスをつかみ、最後は深く突き刺さるショットで相手のエラーを誘ってブレーク。その後も大事なポイントをしっかりと奪う勝負強さを発揮した大坂は計3度ジャバーのサービスを破ることに成功し、1時間12分の圧勝劇で試合を締めくくった。
 
 2大会連続のオリンピック出場を果たした前週のパリ五輪(クレー)では初戦敗退を喫していた大坂。やはりハードコートは相性の良さを感じるようで、試合後のオンコートインタビューでは「私がハードコートが大好きだというのはみんな知っていると思う。あまり考えずに、とても本能的にプレーできた」とコメント。

 また相手がジャバーというトッププレーヤーだったことでモチベーションも上がっていたそうで、「正直に言うと私はオンスのような最高の選手とプレーすると、より良いテニスができる傾向がある」と続けた。

 最後には「私は人間としても選手としても自分にかなりの自信を持っていて、それが今日の試合にも少しは表れたと思う」と手応えを口にした大坂。日本時間9日に行なわれる2回戦では元世界12位のエリーゼ・メルテンス(ベルギー/現35位)と対戦する。次戦も大坂の奮闘を期待したい。

文●中村光佑

【動画】大坂なおみがジャバーに完勝したナショナルバンクOP1回戦ハイライト

【画像】大坂なおみはじめ、パリオリンピック・パラリンピックで躍動した女子選手の厳選ショット!

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