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【全日本ジュニアテニス選手権】14歳以下男子は遠藤栞吾が初制覇!女子は鈴木美波が選抜ジュニアに続き優勝を飾る!<SMASH>

前道右京(スマッシュ編集部)

2024.09.01

全国タイトルを手にした遠藤(左)と鈴木(右)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

全国タイトルを手にした遠藤(左)と鈴木(右)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 全国各地の予選を勝ち抜いたジュニアたちが頂点を目指す大会「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2024」が8月26日から9月6日まで有明テニスの森公園テニスコートで開催。大会6日目を迎えた31日には、男女14歳以下の単複決勝が行なわれた。

 男子決勝は、第4シードの遠藤栞吾(関東・荏原SSC)が、第6シードの橋本大輔(関東・東京都TA)を6-2、6-3のストレートで破って優勝を飾った。

 決勝の相手は昨年大会同カテゴリーのダブルスで優勝を果たしている橋本。「パワフルなショットを打つ手強い選手」という相手に過去2勝1敗で勝ち越している遠藤は、「フットワークで食らい付いていって、チャンスが来たら決めていく」作戦で試合に臨んだ。 

 第1セットは、0-2とリードを許した遠藤だが、「まずコートにボールを入れて、そこから展開をすることを考えた」ことで、次第に持ち味である粘り強さを発揮。そこから6ゲームを連取して6-2で先取する。

 ブレーク合戦となった第2セットは、「ファーストサービスの確率を上げて、そこからラリー戦に持ち込むようにした」という遠藤が、5-3で迎えたサービスゲームで4度目のチャンピオンシップポイントをものにし勝利をつかみ取った。

「これまでの全国大会ではベスト4が最高成績だったので初めてタイトルを取れてすごくうれしいです」と喜びを語る遠藤。次なる目標は「海外のITFの大会に出てランキングを上げてグランドスラム(四大大会)に出場することです」と意気込んだ。
 
 一方女子決勝は、第1シードの鈴木美波(東海・Wishテニスクラブ)が、6-3、4-6、6-1のフルセットで第7シードの西脇美結(関西・TEAMSTUFF)に勝利し優勝を飾った。

 第1セットはブレークを取り合う展開の中、パワフルなストロークを放つ鈴木が第4、第6ゲームでサービスゲームをキープし6-3でリード。しかし第2セットは西脇のテンポの速い攻めに押され4-6で落としてしまう。

 勝負のファイナルセットは、第1ゲームでブレークを献上するが「リターンをニュートラルに返して自分のペースでラリー戦に持ち込む」ことでプレーを立て直す。日頃から取り組んでいるというネットプレーも随所で決まり、第2ゲームからは立て続けに6ゲームを連取して6-1で勝利。5月の「全国選抜ジュニア」に続いて、全日本ジュニアのタイトルも獲得した。

「苦しい場面でも自分はできると言い聞かせてやり切ることができたので、本当に良かったです」と今大会を振り返った鈴木。「第1シードのプレッシャーのなかで勝ち抜いたのは自信になりました」と収穫を得たようだ。

 また男子ダブルス決勝では、第1シードの川口孝大/橋本大輔(関東・はちおうじ庭球塾/東京都TA) が6-3、6-2で第2シードの寺内龍大/川村准椰(関東・KPI ACADEMY/桜田倶楽部)に勝利。女子は、柴山那奈/藤山羽優(中国・NBテニスガーデン/やすいそ庭球部)が、大越梨華/阪口心乃(東海・ロングウッド/ウィルTA瀬戸)を6-2、6-1で破り優勝を飾った。

 14歳以下の結果は以下の通り。

◆男子シングルス決勝
遠藤栞吾(関東・荏原SSC) [4] 〇 6-2、6-3 ●橋本大輔(関東・東京都TA)[6]

◆男子ダブルス決勝
川口孝大/橋本大輔(関東・はちおうじ庭球塾/東京都TA) [1]〇 6-3、6-2 ●寺内龍大/川村准椰(関東・KPI ACADEMY/桜田倶楽部)[2]
 
◆女子シングルス決勝
鈴木美波(東海・Wishテニスクラブ) [1]〇 6-3、4-6、6-1 ●西脇美結(関西・TEAMSTUFF)[7]

◆女子ダブルス決勝
柴山那奈/藤山羽優(中国・NBテニスガーデン/やすいそ庭球部) 〇 6-2、6-1 ●大越梨華/阪口心乃(東海・ロングウッド/ウィルTA瀬戸)

[ ]内の数字はシード番号

※各カテゴリーのシングルス男女優勝者8名を副賞として、また全カテゴリーの中からフェアかつベストプレーの姿勢で臨んだ選手男女1名ずつを大会推薦として、米フロリダにあるIMGテニスアカデミーの合宿に招待する。

取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)

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