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負けたら2カ月会えない…全米混合ダブルスを戦う“恋人ペア”が、一緒にいたい一心で勝ち進む!<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.09.01

交際を始めて2年半というマクドナルド(左)とマテアス(右)。全米オープンの混合ダブルスで勝ち進んでいる間は一緒にいられる!(C)Getty Images

 現在開催中のテニス四大大会「全米オープン」でミックスダブルスを戦う、ある"恋人ペア"が話題となっている。男子世界ランク140位のマッケンジー・マクドナルド(最高位37位)と、女子190位のマリア・マテアスのアメリカ人ペアだ。

 29歳と25歳の2人は、付き合って2年半たつ恋人同士。とはいえお互いに男女別々のツアーを回っているため、すれ違いになることが多いという。

 今回の全米オープン、シングルスではマクドナルドは本戦1回戦で第1シードのヤニック・シナー(イタリア/1位)に競り負け、マテアスは予選1回戦で早々に敗退。しかしミックスダブルスにワイルドカード(主催者推薦枠)での出場が叶い、全米1週目を一緒に過ごせることとなった。

 そして迎えた金曜日の1回戦。実はマテアスは翌日の土曜日に次のツアー出場のためヨーロッパに向かう予定だったが、2人はファブリス・マルタン/アレクサンドラ・パノワ(フランス/ロシア)を相手に6-4、2-6、[10-8]のマッチタイブレークの接戦を制し、さらに一緒に過ごす権利を延長した。
 
「ツアーに出ている日数は2人ともかなり多い。だから一緒にいる瞬間を大事にしているんだ」とマクドナルド。これによりマテアスは次の大会を欠場することになりそうだが、「そう願っているよ」とマクドナルドは屈託なく笑う。

 マテアスの方も「私の人生で最高の瞬間の一つ。今とても幸せだわ。本当にクレイジー」と喜びを隠さない。

 2人のペアは昨年の全米でもミックスに出場したが、この時は初戦で敗れている。マテアスにとってはそれが初めての四大大会出場とあって、「とても緊張したので、またの機会を本当に望んでいた」とのこと。今回は「とにかく楽しもうと思って、間違いなくそれを実現した」ことで、1年越しの雪辱につなげた。

 全米が終わると、2カ月間も離れ離れになりそうだというマクドナルドとマテアス。現地日曜夜の2回戦では、第3シードの強敵、アンドレア・ババソリ/サラ・エラーニ(イタリア)と対戦する。

「正直に言うと、もう一晩夕食を取れるだけでも大きなことなんだ」と現状でも満足げなマクドナルドだが、「できる限り楽しもうと思う」と、初戦と同じ気持ちでもう数日の延長に挑む。

構成●スマッシュ編集部

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