国内テニス

“ドラゴンショット”で親しまれる伊藤竜馬のラストマッチは全日本選手権。「1つでも多く勝てるように最後頑張ります」<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.09.12

伊藤のラストプレーは全日本選手権(写真は昨年大会)。勇姿を目に焼き付けたい。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 今季限りでの現役引退を表明している男子テニスの伊藤竜馬が、自身のインスタグラム(@tatsumaito_official)を更新。約1カ月後に開催される「全日本選手権」がキャリア最後の大会になると発表した。

 現在36歳の伊藤は9歳でテニスを始め、全日本ジュニアやジャパンオープンジュニアなどで活躍し、高校在学中の18歳でプロ転向。高速ストロークを武器に戦い、特に直線的に相手のコートに突き刺さる豪快なフォアハンドは"ドラゴンショット"として親しまれていた。

 全てのグランドスラム(四大大会)本戦をはじめロンドン五輪にも出場し、2012年10月にはキャリアハイ60位をマークした。だが、ATPツアーやチャレンジャー(下部大会)を中心に世界を転戦するなかで、19年頃から心の異変を感じ、後にうつ病だと明かした。

 その後、望月慎太郎のコーチを務めながら自身の選手生活の二刀流で活動していた伊藤だったが、今年4月に今季での引退を表明。そして今回の投稿で以下のように綴った。
 
「今シーズンでの引退を既に表明しておりますが、来月に行われる全日本選手権を現役最後の大会とさせて頂きます。今年の全日本選手権は片山(翔)選手とダブルスにも出場致します」

「7月からは自分の活動を中心に最後の大会に向けて準備をしてきました。1つでも多く勝てるように最後頑張ります!お時間ある方は是非有明まで足を運んで頂けたら幸いです」

「また、現在出場している内山カップが国際大会最後の大会となります。予選を通過し本日2回戦です!今日も全力で頑張ってきます」

「全日本選手権、内山カップともに応援して頂けたら嬉しいです!」

 なお、現在開催中の「UCHIYAMA CUP」(北海道・札幌/M25・賞金総額25,000ドル/ハードコート)では、2回戦で第1シードのゴンサロ・オリベイラ(ベネズエラ)との2時間超えの激闘に敗れ、ダブルスも1回戦で敗退したため、現役最後の国際大会は残念ながら終了してしまった。

 伊藤自身のラストマッチとなる全日本選手権は、10月4日(金)~13日(日)に有明テニスの森で行なわれる。過去の同大会では準優勝3回と優勝2回の記録を持つ36歳が、"ドラゴンショット"を炸裂させ、現役最後のタイトル獲得に向けて悔いのないプレーを披露してくれることを願いたい。

構成●スマッシュ編集部

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【PHOTO】伊藤竜馬のドラゴンショット、ハイスピードカメラによる『30コマの超分解写真』

【PHOTO】伊藤竜馬のサービス、ハイスピードカメラによる『30コマの超分解写真』
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【画像】伊藤がインスタグラムに綴った投稿原文