男子テニスの下部大会「スロバキア・オープン2024」(10月28日~11月3日/スロバキア・ブラチスラバ/室内ハードコート/ATPチャレンジャー125)は大会2日目の現地29日にシングルス1回戦が行なわれ、度重なるケガからの完全復活を目指す元世界ランク4位の錦織圭(現140位)が登場。第3シードのマートン・フチョビッチ(元31位/現88位)を6-2、1-6、6-1で下し、2回戦進出を決めた。
両者は19年2月の「ABNアムロ・オープン」(オランダ・ロッテルダム/インドアハードコート/ATP500)で1度だけ対戦。その時は錦織が6-3、6-2でフチョビッチに快勝していた。約5年8カ月ぶり2度目の対決となった今回も錦織が序盤から主導権を握る。
強力なフォアハンドを起点とするアグレッシブなプレーでポイントを重ね、ディフェンスでもフチョビッチの強打をしっかりと受け止めて相手のミスを誘発。第3、7ゲームをブレークし、サービング・フォー・ザ・セットとなった第8ゲームもラブゲームでキープして早々に第1セットを先取した。
しかし第2セットに入ると一転、錦織はフチョビッチの深い球と堅い守備に手を焼いてミスが多発し、第4ゲームで痛恨のブレークを許してしまう。第5ゲームで得たブレークバックのチャンスも取りこぼすと、流れを引き戻せないまま迎えた直後のゲームで2度目のサービスダウンを喫し、セットオールに持ち込まれる。
ファイナルセットも第1ゲームでいきなり0-40と3本のブレークポイントを握られた錦織だったが、ここは何とか凌いでピンチを脱出。以降の錦織はミスが減ったことに加えてショットのクオリティも戻り、第2ゲームから4ゲームを連取して一気に5-0とリードを広げる。第6ゲームはブレークならずも次のゲームをきっちりとキープし、1時間32分で試合を締めた。
錦織は大会公式サイトを通じて試合をこう振り返っている。
「今日はタフな試合だった。マートンは素晴らしい選手だ。僕はとてもいいスタートを切れたけど、第2セットでは相手の方が堅実なプレーをしていた。彼はよりアグレッシブで、ダメージも最小限だった。でも第3セットでは、彼はそれほど高いレベルを維持できず、僕はまたとてもいいプレーができた」
今月初めの「ロレックス上海マスターズ」(中国・上海/ハードコート/ATP1000)1回戦以来約1カ月ぶりの勝利を挙げた錦織。2回戦ではオットー・ビルタネン(フィンランド/96位)とルーカス・クライン(スロバキア/同146位)のどちらかと顔を合わせる。「まだ対戦したことはないけど、2人ともいい選手だ」と気を引き締めた錦織。次戦も奮闘を期待したい。
文●中村光佑
【画像】ジャパンオープンで6年ぶり勝利の錦織圭を特集!
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強力なフォアハンドを起点とするアグレッシブなプレーでポイントを重ね、ディフェンスでもフチョビッチの強打をしっかりと受け止めて相手のミスを誘発。第3、7ゲームをブレークし、サービング・フォー・ザ・セットとなった第8ゲームもラブゲームでキープして早々に第1セットを先取した。
しかし第2セットに入ると一転、錦織はフチョビッチの深い球と堅い守備に手を焼いてミスが多発し、第4ゲームで痛恨のブレークを許してしまう。第5ゲームで得たブレークバックのチャンスも取りこぼすと、流れを引き戻せないまま迎えた直後のゲームで2度目のサービスダウンを喫し、セットオールに持ち込まれる。
ファイナルセットも第1ゲームでいきなり0-40と3本のブレークポイントを握られた錦織だったが、ここは何とか凌いでピンチを脱出。以降の錦織はミスが減ったことに加えてショットのクオリティも戻り、第2ゲームから4ゲームを連取して一気に5-0とリードを広げる。第6ゲームはブレークならずも次のゲームをきっちりとキープし、1時間32分で試合を締めた。
錦織は大会公式サイトを通じて試合をこう振り返っている。
「今日はタフな試合だった。マートンは素晴らしい選手だ。僕はとてもいいスタートを切れたけど、第2セットでは相手の方が堅実なプレーをしていた。彼はよりアグレッシブで、ダメージも最小限だった。でも第3セットでは、彼はそれほど高いレベルを維持できず、僕はまたとてもいいプレーができた」
今月初めの「ロレックス上海マスターズ」(中国・上海/ハードコート/ATP1000)1回戦以来約1カ月ぶりの勝利を挙げた錦織。2回戦ではオットー・ビルタネン(フィンランド/96位)とルーカス・クライン(スロバキア/同146位)のどちらかと顔を合わせる。「まだ対戦したことはないけど、2人ともいい選手だ」と気を引き締めた錦織。次戦も奮闘を期待したい。
文●中村光佑
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