2019年8月に引退した元ウルグアイ代表の名サッカー選手、ディエゴ・フォルラン氏が11月中旬に母国で開かれる男子テニスの下部大会「ウルグアイ・オープン」(ウルグアイ・モンテビデオ/クレーコート/CH100)で、プロテニスプレーヤーとしてデビューすることが明らかになった。ATP(男子プロテニス協会)公式サイトが報じている。
現在45歳のフォルラン氏は現役時代にイングランド1部プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドやイタリア1部セリエAのインテルなど数々の名門クラブでプレーし、2014~15年にはセレッソ大阪にも在籍。10年にウルグアイ代表として出場した「FIFAワールドカップ南アフリカ」では計5ゴールを挙げて得点王に輝き、大会最優秀選手賞を受賞するなど数々の輝かしい功績を残した。
幼少期からテニスをたしなんでいたフォルラン氏はその腕前も一級品で、かつてはプロテニス選手になることを勧められたこともあったほどだという。実は当時44歳だった昨年7月にはテニスの国際大会に出場しており、今年6月にもペルー・リマで行なわれたITF(国際テニス連盟)管轄の下部大会「MT1000リマ2024テニストーナメント」(45歳以上対象)に参戦。力強いサービスと軽やかなフットワークを披露し、見事3回戦進出を果たしていた。
普段からATPツアー公式戦の結果も注意深く追っているフォルラン氏。幼い頃から名だたる名選手たちのプレーを見てきたと語る。
「ボリス・ベッカーをよく見ていたよ。イワン・レンドルやアンドレ・アガシ、ピート・サンプラスのプレーを見るのも本当に好きだった。ゴラン・イバニセビッチが2001年のウインブルドンでパトリック・ラフターに勝った時のことも覚えている。彼はランキングの関係で本戦には入れず、ワイルドカード(主催者推薦)で出場して優勝した。信じられなかったよ。決勝戦は試合を見ていたから覚えているんだ」
ちなみにサッカーでは右足を使っていたフォルラン氏だが、テニスは左手でプレーするとのこと。"異例の転身"でプロデビューを果たす名フットボーラーは、ウルグアイOPで元世界49位のフェデリコ・コリア(アルゼンチン/現104位)とダブルスに出場する予定だ。コリアとのペア結成は、現在下部ツアーを主戦場としている同郷の25歳、イグナシオ・カルー(998位)とのある会話がきっかけだったとフォルラン氏は明かす。
「イグナシオは何度も僕とフューチャーズ(ITF下部大会)でダブルスをやろうと冗談を言っていた。それに対して僕は『いや、今年は休暇中だからやりたくない』と答えたよ。だがそれから数カ月後、イグナシオが僕にコリアの写真を送ってきて、『ウルグアイのチャレンジャーで君のパートナーになれる選手がいる』と言ってきた。その時は冗談だと思ったが、彼は本気で『コリアは君とやりたがっている。冗談じゃないよ!』と言ってきたんだ」
広々としたピッチからテニスコートに戦いの場を移すフォルラン氏。いずれは四大大会のような大きな舞台でプレーする姿も見てみたいものだ。
文●中村光佑
【画像】コリアをはじめ、全仏オープン2020で活躍した男子選手たちの厳選PHOTO!
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現在45歳のフォルラン氏は現役時代にイングランド1部プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドやイタリア1部セリエAのインテルなど数々の名門クラブでプレーし、2014~15年にはセレッソ大阪にも在籍。10年にウルグアイ代表として出場した「FIFAワールドカップ南アフリカ」では計5ゴールを挙げて得点王に輝き、大会最優秀選手賞を受賞するなど数々の輝かしい功績を残した。
幼少期からテニスをたしなんでいたフォルラン氏はその腕前も一級品で、かつてはプロテニス選手になることを勧められたこともあったほどだという。実は当時44歳だった昨年7月にはテニスの国際大会に出場しており、今年6月にもペルー・リマで行なわれたITF(国際テニス連盟)管轄の下部大会「MT1000リマ2024テニストーナメント」(45歳以上対象)に参戦。力強いサービスと軽やかなフットワークを披露し、見事3回戦進出を果たしていた。
普段からATPツアー公式戦の結果も注意深く追っているフォルラン氏。幼い頃から名だたる名選手たちのプレーを見てきたと語る。
「ボリス・ベッカーをよく見ていたよ。イワン・レンドルやアンドレ・アガシ、ピート・サンプラスのプレーを見るのも本当に好きだった。ゴラン・イバニセビッチが2001年のウインブルドンでパトリック・ラフターに勝った時のことも覚えている。彼はランキングの関係で本戦には入れず、ワイルドカード(主催者推薦)で出場して優勝した。信じられなかったよ。決勝戦は試合を見ていたから覚えているんだ」
ちなみにサッカーでは右足を使っていたフォルラン氏だが、テニスは左手でプレーするとのこと。"異例の転身"でプロデビューを果たす名フットボーラーは、ウルグアイOPで元世界49位のフェデリコ・コリア(アルゼンチン/現104位)とダブルスに出場する予定だ。コリアとのペア結成は、現在下部ツアーを主戦場としている同郷の25歳、イグナシオ・カルー(998位)とのある会話がきっかけだったとフォルラン氏は明かす。
「イグナシオは何度も僕とフューチャーズ(ITF下部大会)でダブルスをやろうと冗談を言っていた。それに対して僕は『いや、今年は休暇中だからやりたくない』と答えたよ。だがそれから数カ月後、イグナシオが僕にコリアの写真を送ってきて、『ウルグアイのチャレンジャーで君のパートナーになれる選手がいる』と言ってきた。その時は冗談だと思ったが、彼は本気で『コリアは君とやりたがっている。冗談じゃないよ!』と言ってきたんだ」
広々としたピッチからテニスコートに戦いの場を移すフォルラン氏。いずれは四大大会のような大きな舞台でプレーする姿も見てみたいものだ。
文●中村光佑
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