海外テニス

ロシア選手がミスショットにブチギレ!ラケットで自身のヒザを7度も殴って流血という醜態をさらす<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.11.01

力任せにラケットで殴りつけたルブレフの左ヒザは流血した後に赤く腫れ上がった(写真)。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー「ロレックス・パリ・マスターズ」(10月28日~11月3日/フランス・パリ/室内ハードコート/ATP1000)のシングルス2回戦で、ツアー最終戦出場圏内にいるアンドレイ・ルブレフ(ロシア/世界ランク7位)が同29位のフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)にストレートで敗れた。その際に勝敗と共に注目されたのが、ルブレフの愚行だ。試合中にイライラを募らせた挙げ句、自身のヒザをラケットで7度も殴りつけ、出血させたのだ。

 第6シードのルブレフは、第1セットで5-2とリードするも逆転を許し、なんとか持ち込んだタイブレークを落として1セットダウン。第2セットでも4-2と先行したが、またもタイブレークを取ることはできず、結局6-7(6)、6-7(5)のストレートで敗戦した。

 メンタルの大きな乱れが最初に露見したのは、第1セットの第9ゲーム。5-3で迎えたサービスゲーム0-30でフォアハンドをネットにかけると客席に向かって「黙れ」と叫んだ。自身のサービス中に子どもの声援が聞こえたようだ。

 続いて、第11ゲーム。サービスを落として5-6と逆転されると、チェンジコートの際にボトルをコートに叩きつけた。

 そして最も激しいシーンは第2セットの第3ゲームに。再びフォアハンドをネットに打ち込んでポイントを失うと、怒りのあまり自身のヒザに7回もラケットを叩きつけた。殴打の激しさは驚くほどで、彼のヒザからは血が滲み出た。
 
 もっとも、ルブレフのこうした"キレっぷり"はツアーではおなじみ。

 昨年のシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」でも似たような"ヒザ叩き"で流血している。カルロス・アルカラス(スペイン)とのラウンドロビン(リーグ戦)第2戦、第1セットを落としたルブレフは、第2セット第1ゲームで自身のミスに怒りを爆発。この時も左ヒザをラケットで6回殴打したのだった。

 当時、ロシアメディア『Championnat』の取材に対し、ラケットでヒザを叩く理由も明かしている。勝利への意欲から来る自分への強い怒りを感じると、「目を覚ませ」と自身に言い聞かせながら叩くそうだ。その際、気に入ったラケットは壊したくないため、コートではなく自分のヒザにぶつけるという……。

 なお、今年の「Niito ATPファイナルズ」(成績優秀な8選手によるツアー最終戦)の出場権につながるレースランキングで、ルブレフは2回戦終了時点で8位に付けていたが、その後3回戦に勝利したアレックス・デミノー(オーストラリア)に抜かされて9位へ後退。また10位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)も3回戦突破を果たしてルブレフを射程圏内に捉えている。すでに出場権を獲得しているのは、1位のヤニック・シナー、2位アルカラス、3位アレクサンダー・ズベレフ、4位ダニール・メドベージェフ、5位テイラー・フリッツの5人だ。

構成●スマッシュ編集部

【画像】「全豪オープン2024」で躍動する男子選手たちの厳選ショット!

【関連記事】「フィットするラケットを見つけるのが難しいから…」ルブレフがラケットを叩き折らずに自分のヒザを殴打する意外な理由<SMASH>

【関連記事】線審に暴言を吐いたルブレフの処分が軽減!獲得賞金とランキングポイントも回復「この騒動から学び、より良い選手になる」<SMASH>
 
NEXT
PAGE
【動画】ルブレフが自身のヒザに何度もラケットを叩きつける問題シーン