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【大学王座/男子】20年ぶりの頂点を狙う日大と、初出場の筑波大が関西勢を抑えて決勝へ!<SMASH>

渡辺隆康(スマッシュ編集部)

2024.11.04

左上=準決勝に勝利した日大チーム。右上=日大と関大のオーダー交換。左下=関大チーム。右下=一矢を報いた関大D1の井戸垣/坂本ペア。写真:滝川敏之

 大学日本一を決める団体戦「男子第78回/女子第60回 全日本大学対抗テニス王座決定試合」は11月3日、東京・有明テニスの森公園で男女準決勝が行なわれた。ダブルス3本+シングルス6本の計9本で争われる男子は、関東代表と関西代表が準決勝で対決し、第1シードの日本大学が第3シードの関西大学に5-1で、第2シードの筑波大学が第4シードの近畿大学に5-2で勝利。関東の2校が決勝へと駒を進めた。

 予選の関東リーグを実に20年ぶりに制し、大学王座でも20年ぶりの優勝を狙う日大は、関大相手に勝負強さを見せた。ダブルスでインカレ準優勝のD1石垣秀悟/手嶋海陽が敗れたものの、D2、D3を取って2勝1敗と先行。「ファイナルが10ポイントタイブレークのダブルスを2-1にできたのが良かった」と日大の山田眞幹監督が振り返る通り、2-1と1-2ではその後の流れが全く違う。

 これで力みの取れた日大はシングルスで畳みかける。S3石垣、S6田岡大知、S5手嶋と立て続けにストレート勝ちし、エースの高悠亜ら上位陣の力を借りるまでもなくチームの勝利を決めた。
 
 昨年、関東リーグ1部に上がり、大学王座でも準優勝した日大。最近の躍進について山田監督は「高校で強かった選手が入ってきて、大学で切磋琢磨し、よく練習している。いいライバル関係が構築できた結果」と説明する。「決勝もダブルスからリードしたい」と、この勢いのまま王座優勝を狙う構えだ。

 その日大と決勝で対するのは、今年から関東リーグ1部に上がり、2位に入って王者初出場を果たした筑波大だ。近大との準決勝はダブルスを全てストレート勝ちで3戦全勝とリード。シングルスではS5、S4を落としてヒヤリとしたが、S6可児優希、S3高妻蘭丸が連勝し、5勝2敗で決勝進出を決めた。

 筑波大の三橋大輔監督は「一般入試で入学した部員たちが頑張ってくれて、推薦の部員たちと高め合っている。それでここまで来られた」と、チームの好調の理由を語る。共に充実した練習で力を付け、勝ち進んできた両校、決勝でどんな戦いを見せてくれるか楽しみだ。
 
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男子準決勝「日大対関大」「筑波大対近大」の完全記録