大学日本一を決める団体戦「男子第78回/女子第60回 全日本大学対抗テニス王座決定試合」は11月4日、東京・有明テニスの森公園で男女決勝と3位決定戦が行なわれた。ダブルス3本+シングルス6本の計9本で争われる男子は、第1シードの日本大学と第2シードの筑波大学が決勝で対戦。日大が7勝2敗で勝利して実に20年ぶり4回目の優勝を飾った。
勝負の趨勢はダブルスで決まった。フルセットのマッチタイブレークにもつれたD3とD1を共に日大の丹下颯希/高畑里樹と石垣秀悟/手嶋海陽が取り、D2も齋藤成/高悠亜が7-6(8)、7-5の接戦を制した。
スコアを見てもわかる通り、日大と筑波大に大きな力の差はないが、それを3本とも日大がモノにしたのだ。そのカギはどこにあったのか?
筑波大の三橋大輔監督は「(D3、D1とも)第1セットを取って第2セットに入った時、行けるかなと選手が思ってしまい、合わせにいってしまった」と語る。一方、日大の山田眞幹監督は「筑波大学は初の王座で、うちは去年準優勝で悔しい思いをしている。それを経験して取り組んだ」ことが、接戦を取れた理由だと分析してみせた。
筑波大は今年、関東リーグ1部に上がり、大学王座は創部以来初めての出場。日大は昨年1部に上がり、王座決勝まで進んで慶應義塾大学に惜敗している。「去年の経験が今年に生きている。レギュラーは早めに会場入りして準備したり、すべきことがわかった」と山田監督。そうした“経験値”がここぞというところで日大に普段通りの力を発揮させたのだろう。それは女子では筑波大に有利に働くことになる。
日大はシングルスに入ると、S4小泉煕毅が勝って4勝0敗とし早くも王手。S6はフルセットの末に落とすが、S5手嶋がお返しとばかりにフルセット勝ちし、5勝目を挙げた。筑波大もS1で田中佑がインカレ王者の高を下して意地を見せたが、日大はS2の丹下も含め、フルセットに及んだ5試合のうち4試合をもぎ取り、終わってみれば7勝2敗と差をつけて頂点に駆け上った。
敗れた三橋監督は言う。「団体戦は戦力があっても経験値がないと勝てない。うちはそれなりに戦力はあったが、経験値はこれから積み上げていく必要がある」。筑波大にとって今回の敗戦は今後の糧となることだろう。
そして20年ぶりの優勝を飾った日大は、これからさらに経験値を上積みできるはずだ。「うちはナンバー1、2が3年生で、その下も層が厚い。日大は過去に連覇がないので、新たな記録を狙っていきたい」と山田監督。両チームとも来年はどれだけ成長して戻ってくるか楽しみだ。
勝負の趨勢はダブルスで決まった。フルセットのマッチタイブレークにもつれたD3とD1を共に日大の丹下颯希/高畑里樹と石垣秀悟/手嶋海陽が取り、D2も齋藤成/高悠亜が7-6(8)、7-5の接戦を制した。
スコアを見てもわかる通り、日大と筑波大に大きな力の差はないが、それを3本とも日大がモノにしたのだ。そのカギはどこにあったのか?
筑波大の三橋大輔監督は「(D3、D1とも)第1セットを取って第2セットに入った時、行けるかなと選手が思ってしまい、合わせにいってしまった」と語る。一方、日大の山田眞幹監督は「筑波大学は初の王座で、うちは去年準優勝で悔しい思いをしている。それを経験して取り組んだ」ことが、接戦を取れた理由だと分析してみせた。
筑波大は今年、関東リーグ1部に上がり、大学王座は創部以来初めての出場。日大は昨年1部に上がり、王座決勝まで進んで慶應義塾大学に惜敗している。「去年の経験が今年に生きている。レギュラーは早めに会場入りして準備したり、すべきことがわかった」と山田監督。そうした“経験値”がここぞというところで日大に普段通りの力を発揮させたのだろう。それは女子では筑波大に有利に働くことになる。
日大はシングルスに入ると、S4小泉煕毅が勝って4勝0敗とし早くも王手。S6はフルセットの末に落とすが、S5手嶋がお返しとばかりにフルセット勝ちし、5勝目を挙げた。筑波大もS1で田中佑がインカレ王者の高を下して意地を見せたが、日大はS2の丹下も含め、フルセットに及んだ5試合のうち4試合をもぎ取り、終わってみれば7勝2敗と差をつけて頂点に駆け上った。
敗れた三橋監督は言う。「団体戦は戦力があっても経験値がないと勝てない。うちはそれなりに戦力はあったが、経験値はこれから積み上げていく必要がある」。筑波大にとって今回の敗戦は今後の糧となることだろう。
そして20年ぶりの優勝を飾った日大は、これからさらに経験値を上積みできるはずだ。「うちはナンバー1、2が3年生で、その下も層が厚い。日大は過去に連覇がないので、新たな記録を狙っていきたい」と山田監督。両チームとも来年はどれだけ成長して戻ってくるか楽しみだ。