女子テニスのツアー最終戦「WTAファイナルズ」(11月2日~9日/サウジアラビア・リヤド/ハードコート/FIN)は現地9日に最終日を迎え、シングルス決勝を実施。第3シードのココ・ガウフ(アメリカ/世界ランク3位)が第7シードのジェン・チンウェン(中国/7位)を3-6、6-4、7-6(2)の逆転で下し、大会初優勝を飾った。
WTAファイナルズは今季の獲得ポイントのトップ8名が参加、まず4名ずつに分かれて総当たりのグループステージを戦い、その上位2名ずつがトーナメント準決勝に進む。20歳のガウフはオレンジグループでイガ・シフィオンテク(ポーランド/2位)を破るなど2勝1敗の2位で切り抜け、準決勝ではアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/1位)に7-6(4)、6-3で勝利。一方22歳のジェンはパープルグループ2勝1敗の2位で準決勝に進み、バルボラ・クレイチコワ(チェコ/13位)を6-3、7-5で下して決勝進出を決めていた。
決勝はジェンがリードする展開で進んだ。第1セットは、計4本のブレークポイントを粘り強くセーブしたジェンが、第8ゲームのガウフのサービスをラブゲームで初ブレークに成功。第9ゲームのサービングフォーザセットでもジェンはブレークポイントを1本凌いでキープし、6-3で第1セットを先取する。
第2セットでも第1ゲームでジェンが早々にブレーク。しかし第6ゲームで初のサービスダウンをラブゲームで喫すると、流れが変わりブレーク合戦へ。第8ゲームからガウフ、ジェン、ガウフと立て続けにブレークを重ね、第2セットは6-4でガウフが奪い返した。ジェンはこのセット、2ndサービスをガウフに攻められ、わずか14.3%しかポイントできなかったのが響いた。
第3セットも第1ゲームで先にブレークしたのはジェンだった。しかし第4ゲームでその貯金を失い、第7ゲームでもブレークに成功しながら5-4で迎えたサービングフォーザマッチを落としてしまう。ジェンは5-6のサービスでは15-40から2本のマッチポイントを凌いでキープする粘りを見せたが、タイブレークに入るとガウフが一気に加速。立ち上がりから怒涛の6ポイント連取を記録したガウフが、そのまま7-2で勝負を決めた。試合時間3時間4分に及ぶ激戦だった。
「タフな試合だった。開始当初、彼女は素晴らしいレベルのプレーをしていた」と劣勢を振り返ったガウフ。しかしそこから「ただ粘り強く、全てのポイントを戦った」ことで流れを引き戻した。「あと数ポイントで負けるところだったのはわかっている。でも、とにかくその瞬間に集中しようとした。自分のプレーを本当に誇りに思う」
ガウフは今年6月に自己最高の2位をマークしたが、連覇を狙った全米オープンでは4回戦で敗れ、一時は6位までランクを落とした。9月には名将ブラッド・ギルバート氏(アメリカ)とコーチ契約を解消。現在は元選手のジャン=クリストフ・フォーレル氏(フランス)とマット・デイリー氏(アメリカ)が新コーチとしてチームに加わり、サービスとフォアハンドの強化を図ってきたという。
早速その成果がビッグタイトル獲得に結び付いたガウフ。来シーズンは未踏のランキング1位に到達できるか、期待が高まる。
構成●スマッシュ編集部
【動画】3時間4分の激闘の末にガウフがジェンに勝利!「WTAファイナルズ」決勝ハイライト
【画像】全米オープン2023/四大大会初優勝を果たしたココ・ガウフ! 感動の瞬間を厳選フォトでお届け!!
【関連記事】世界6位のガウフとギルバートが師弟関係解消。「素晴らしい活躍ができた」「あなたの将来は明るい」と互いに感謝<SMASH>
WTAファイナルズは今季の獲得ポイントのトップ8名が参加、まず4名ずつに分かれて総当たりのグループステージを戦い、その上位2名ずつがトーナメント準決勝に進む。20歳のガウフはオレンジグループでイガ・シフィオンテク(ポーランド/2位)を破るなど2勝1敗の2位で切り抜け、準決勝ではアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/1位)に7-6(4)、6-3で勝利。一方22歳のジェンはパープルグループ2勝1敗の2位で準決勝に進み、バルボラ・クレイチコワ(チェコ/13位)を6-3、7-5で下して決勝進出を決めていた。
決勝はジェンがリードする展開で進んだ。第1セットは、計4本のブレークポイントを粘り強くセーブしたジェンが、第8ゲームのガウフのサービスをラブゲームで初ブレークに成功。第9ゲームのサービングフォーザセットでもジェンはブレークポイントを1本凌いでキープし、6-3で第1セットを先取する。
第2セットでも第1ゲームでジェンが早々にブレーク。しかし第6ゲームで初のサービスダウンをラブゲームで喫すると、流れが変わりブレーク合戦へ。第8ゲームからガウフ、ジェン、ガウフと立て続けにブレークを重ね、第2セットは6-4でガウフが奪い返した。ジェンはこのセット、2ndサービスをガウフに攻められ、わずか14.3%しかポイントできなかったのが響いた。
第3セットも第1ゲームで先にブレークしたのはジェンだった。しかし第4ゲームでその貯金を失い、第7ゲームでもブレークに成功しながら5-4で迎えたサービングフォーザマッチを落としてしまう。ジェンは5-6のサービスでは15-40から2本のマッチポイントを凌いでキープする粘りを見せたが、タイブレークに入るとガウフが一気に加速。立ち上がりから怒涛の6ポイント連取を記録したガウフが、そのまま7-2で勝負を決めた。試合時間3時間4分に及ぶ激戦だった。
「タフな試合だった。開始当初、彼女は素晴らしいレベルのプレーをしていた」と劣勢を振り返ったガウフ。しかしそこから「ただ粘り強く、全てのポイントを戦った」ことで流れを引き戻した。「あと数ポイントで負けるところだったのはわかっている。でも、とにかくその瞬間に集中しようとした。自分のプレーを本当に誇りに思う」
ガウフは今年6月に自己最高の2位をマークしたが、連覇を狙った全米オープンでは4回戦で敗れ、一時は6位までランクを落とした。9月には名将ブラッド・ギルバート氏(アメリカ)とコーチ契約を解消。現在は元選手のジャン=クリストフ・フォーレル氏(フランス)とマット・デイリー氏(アメリカ)が新コーチとしてチームに加わり、サービスとフォアハンドの強化を図ってきたという。
早速その成果がビッグタイトル獲得に結び付いたガウフ。来シーズンは未踏のランキング1位に到達できるか、期待が高まる。
構成●スマッシュ編集部
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