男子テニスのシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」（11月10日～17日／イタリア・トリノ／室内ハードコート／FIN）に出場した世界ランク３位のカルロス・アルカラス（スペイン）が、今大会の振り返りと、引退間近となったラファエル・ナダル（スペイン／世界ランク155位）と迎える最後の共闘について語っている。

　今大会はグループリーグで１勝２敗という結果に終わり、昨年に続く準決勝進出を逃したアルカラス。「世界のベスト８が集うこの大会でプレーできるのは光栄なこと。ちょっと残念だけど、とにかくもう一度この大会に出場できたことをうれしく思うよ」と前向きに語り、改善すべき点についても明かした。

「タイブレークやブレークポイントなどの重要な場面で、プレーが安定しないことがある。そういう時は、まだ戦える準備ができていないように感じるんだ。そこを改善して、常に安定したプレーができるようにならないといけない。来年に期待しようと思う」
  　アルカラスはこの後、男子テニス国別対抗戦「デビスカップ・ファイナルズ・ノックアウトステージ」（11月19日～24日／スペイン・マラガ／ハードコート）にスペインのエースとして出場するが、同大会にはかつて長年にわたってスペインのエースを務めてきた大先輩のナダルも出場する。ナダルは今大会を最後に現役引退を表明しており、アルカラス自身も特別な感情を持って大会に臨んでいるようだ。

「ラファエルにとって最後の大会だ。僕は彼の隣で、彼のテニスコートでの最後の瞬間に立ち会うことができる。彼にはタイトルを取って引退してほしい。本当に感動的で、僕にとっても特別な大会になるだろうね」

　スペイン代表は現地19日に行なわれる準々決勝でオランダと対戦する。ナダルの出場の有無はまだわからないが、一部メディアによると、ナダルとアルカラスがダブルスを組む可能性があるとも報じられている。

構成●スマッシュ編集部

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