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“ビッグ4”タッグ誕生!ジョコビッチがマリー氏を新コーチに招聘「最大のライバルの一人が加わることに興奮している」<SMASH>

中村光佑

2024.11.24

ジョコビッチ(右)が、今夏のパリ五輪で現役を引退したマリー氏(左)をコーチとして迎え入れた。現時点では来年の全豪OPまでを契約期間と定めている。(C)Getty Images

 超ビッグニュースが飛び込んできた。四大大会史上最多タイの24勝を誇る男子テニス界のスーパースター、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/37歳)が、今夏のパリ五輪で現役を引退した元世界王者のアンディ・マリー氏(イギリス/37歳)を新コーチとしてチームに迎え入れたと発表した。

 共に1987年5月に1週間違いで誕生したジョコビッチ(5/22)とマリー氏(5/15)はジュニア時代からの盟友で、"ビッグ4"の一角として男子ツアーを牽引。両者の対戦回数は36回を数え、ジョコビッチから見て25勝11敗。絶大なカリスマ性でファンを魅了し、テニス界の一時代を築いた2人がタッグを組むというのはある意味夢のような話である。

 ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによると、ジョコビッチとマリー氏は今のオフに一緒に仕事を始める予定だが、現時点では来年1月に開催されるシーズン最初の四大大会「全豪オープン」(1月12日~26日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)までを契約期間と定めている。その後契約を延長するかどうかはジョコビッチの意向次第となる。

 ジョコビッチは11月23日に更新した自身の公式SNSでマリー氏との思い出を振り返る1本のビデオを公開。動画内のナレーションでマリー氏の招聘を発表した。

「僕たちは子どもの頃から対戦してきた。25年間にもわたりライバルとして、お互いの限界を超えて競い合い、このスポーツで最も壮大な戦いを繰り広げてきた。人々は僕らを『試合の流れを一気に変えてしまう選手』、『勝負師』、『歴史を作る選手』などと呼んでいた。

 僕らの物語はこれで終わりだと思っていたが、まだ最後のチャプター(章)が残っていたことがわかった。僕の最も手強いライバルの1人が僕のそばに立つ時が来た。ようこそ、アンディ・マリーコーチ」
 
 またジョコビッチは自身が運営するウェブサイトにて、盟友と新たなスタートを切ることへの喜びをこう綴っている。

「僕のチームに、今度はコーチとして、僕の最大のライバルの一人が加わることに興奮している。アンディと一緒にシーズンをスタートし、メルボルン(全豪)でも彼がそばにいてくれることを楽しみにしている。メルボルンは、僕たちがキャリアを通じて多くの素晴らしい瞬間を共有してきた場所だ」

 一方のマリー氏もATPのサイトを通じ、ジョコビッチとの"最強タッグ"結成について次のようにコメントした。

「今オフからノバクのチームに加わり、全豪オープンに向けて彼が最高のコンディションになるよう手助けしていく。とても興奮しているし、久しぶりに同じネットサイドに立てることを楽しみにしている。彼の来年の目標達成を手助けする機会を得られたことにも感謝している」

 ライバルからコーチへ―ジョコビッチとマリー氏がどのようなケミストリーを見せてくれるのか、期待せずにはいられない。また一つ来シーズンの楽しみが増えた。

文●中村光佑

【動画】ジョコビッチが自身のSNSでマリー氏の招聘を報告
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