2024年の男子テニス界で優秀な成績を収めた21歳以下の８選手によって争われる「ネクストジェンATPファイナルズ」（12月18日～22日／サウジアラビア・ジェッダ／室内ハードコート）。テニスファンの間では出場選手の顔ぶれに注目が集まっているが、ATP（男子プロテニス協会）は現地11月27日に７人目の出場選手を発表した。

　かつてヤニック・シナー（イタリア／現世界ランク１位／23歳）をはじめ、カルロス・アルカラス（スペイン／同３位／21歳）、ステファノス・チチパス（ギリシャ／同11位／26歳）といったトッププロもタイトルを手にしている"若手最強選手権"ともいうべき本大会。そんな華々しいステージに７人目として選出されたのが、19歳のニシェシュ・バサバレディ（アメリカ／同139位）であった。

　2024年シーズンはチャレンジャー大会（下部大会）を主戦場としているバサバレディは、７月の米ブルームフィールズ大会を含むチャレンジャー６大会で決勝進出を果たし、そのうちの９月と11月に行なわれた２大会で見事優勝を飾っている。その高いポテンシャルに注目する関係者も多く、今年のシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」（11月10日～17日／イタリア・トリノ／室内ハード）では、出場したトップ選手を相手にヒッティングパートナーを務めている。
  　なお、すでに出場権を得ているのは、今年のジャパンオープンでツアー３勝目を挙げたアルテュール・フィス（フランス／同20位／20歳）のほか、今季２大会で決勝進出を果たしているアレックス・ミケルセン（アメリカ／同42位／20歳）。また今季はアンドレイ・ルブレフやアレックス・デミノーらトップ10選手を破っているヤクブ・メンシク（チェコ／同48位／19歳）、中国期待の若手シャン・ジェンチャン（中国／同50位／19歳）、ラーナー・ティエン（アメリカ／同123位／18歳）、ルカ・バン・アッシュ（フランス／同128位／20歳）など、高いポテンシャルを秘めた６名が顔を揃える。

　果たして残り１枠となった出場権を手にするのは誰か。試合は出場８選手が２つのグループに別れてラウンドロビン（総当たり戦）を実施し、各組上位２名（計４名）が準決勝へ駒を進める。試合は５セットマッチだが、１セットが４ゲーム先取と短縮されるなど、通常のツアーとは違ったかたちで進行される。

構成●スマッシュ編集部

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