男子テニス界の若き王者ヤニック・シナー(イタリア/23歳)にとって2024年はまさに飛躍のシーズンとなった。1月の全豪オープン(オーストラリア・メルボルン)で自身初となる四大大会のタイトルを手にすると、9月の全米オープン(アメリカ・ニューヨーク)も制して四大大会2勝。先日行われたシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(11月10日~17日/イタリア・トリノ/室内ハードコート)を含め、最終的に8大会で優勝トロフィーを掲げたのである。
2024年シーズンのスタート時点では4位だった世界ランキングも6月10日に1位まで押し上げた。イタリア人選手がトップになるのはコンピューターランキングが導入された1973年以降男女を通じて初。しかもイタリア代表のエースとして臨んだ男子国別対抗戦「デビスカップ・ファイナルズ・ノックアウトステージ」(11月19日~24日/スペイン・マラガ)では、母国を2連覇へと導いた。まさに大車輪の活躍と言えるだろう。
ATP(男子プロテニス協会)は27日、「フェデラーしか成し得なかったことを、今季シナーが成し遂げた」と題した記事を掲載。いかに今季のシナーが特別な存在だったかを紹介している。
これによるとシナーはシーズンを通して79試合を戦い73勝6敗としたが、ストレート負け(セットを1個も取れずに敗れる)はゼロなのである。これは名手ロジャー・フェデラー(元世界1位/2022年引退)だけが2005年シーズンに達成している偉業だったが、それを23歳のシナーが成し遂げたのだ。
ちなみにフェデラーの出した2005年の記録は、85試合に出場して81勝4敗。勝率でみるとフェデラーが95%に対して今回のシナーは92%。獲得タイトル数はフェデラーがウインブルドンと全米オープンを含む11個とシナーよりも3個上回る。数字ではよりフェデラーが先行するが、だからといってシナーの記録が霞むわけではない。
ちなみにシナーの6敗の内訳は、カルロス・アルカラス(スペイン/同3位/21歳)に3敗、ダニール・メドベージェフ(ロシア/同5位)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア/同8位)、ステファノス・チチパス(ギリシャ/同11位)の3名に各1敗している。そしてアルカラスはシナーに勝利した3大会(北京、全仏、インディアンウェルズ)でいずれも優勝しており、チチパスもシナーを破ったのちに優勝(モンテカルロ)を遂げている。
構成●スマッシュ編集部
【画像】2024年全米OP優勝のシナーほか、存在感を放った男子トッププロの厳選写真
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2024年シーズンのスタート時点では4位だった世界ランキングも6月10日に1位まで押し上げた。イタリア人選手がトップになるのはコンピューターランキングが導入された1973年以降男女を通じて初。しかもイタリア代表のエースとして臨んだ男子国別対抗戦「デビスカップ・ファイナルズ・ノックアウトステージ」(11月19日~24日/スペイン・マラガ)では、母国を2連覇へと導いた。まさに大車輪の活躍と言えるだろう。
ATP(男子プロテニス協会)は27日、「フェデラーしか成し得なかったことを、今季シナーが成し遂げた」と題した記事を掲載。いかに今季のシナーが特別な存在だったかを紹介している。
これによるとシナーはシーズンを通して79試合を戦い73勝6敗としたが、ストレート負け(セットを1個も取れずに敗れる)はゼロなのである。これは名手ロジャー・フェデラー(元世界1位/2022年引退)だけが2005年シーズンに達成している偉業だったが、それを23歳のシナーが成し遂げたのだ。
ちなみにフェデラーの出した2005年の記録は、85試合に出場して81勝4敗。勝率でみるとフェデラーが95%に対して今回のシナーは92%。獲得タイトル数はフェデラーがウインブルドンと全米オープンを含む11個とシナーよりも3個上回る。数字ではよりフェデラーが先行するが、だからといってシナーの記録が霞むわけではない。
ちなみにシナーの6敗の内訳は、カルロス・アルカラス(スペイン/同3位/21歳)に3敗、ダニール・メドベージェフ(ロシア/同5位)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア/同8位)、ステファノス・チチパス(ギリシャ/同11位)の3名に各1敗している。そしてアルカラスはシナーに勝利した3大会(北京、全仏、インディアンウェルズ)でいずれも優勝しており、チチパスもシナーを破ったのちに優勝(モンテカルロ)を遂げている。
構成●スマッシュ編集部
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