今秋引退したドミニク・ティーム(オーストリア/元世界ランク3位)が、フランスで行なわれるエキジビション「オープン・ド・カーン」(12月8日~11日/フランス・カーン)に出場することが発表された。
現役選手が顔を揃える本大会には、ウーゴ・アンベール(世界ランク14位)、アレクサンドル・ミュラー(同68位)、リシャール・ガスケ(同129位)らフランス勢のほか、キャメロン・ノーリー(イギリス/同49位)も出場。ティームは初戦でガスケと激突する。
今年5月に今季限りでのリタイアを表明していた元世界3位のティーム。11月に母国で開催された「エルステ・バンク・オープン」(オーストリア・ウィーン)を現役最後の舞台に選ぶと、初戦で新鋭ルチアーノ・ダルデリ(イタリア/22歳)に敗れ、惜しまれながらラケットを置いた。
2015年「ニース・オープン」(クレー)でのツアー初優勝や、18年「全仏オープン」での四大大会決勝進出、そして20年「全米オープン」でのグランドスラム制覇と、ティームのキャリアは右肩上がりだった。ベースラインからのストロークを軸にした力強く躍動的なテニスは、次の時代を担うかに思われた。
だが残念ながら、その後はモチベーションを見つけるのに苦労し、翌年には右手首に重傷を負ってしまう。あれほど"ビッグ4"(ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マリー)を苦しめながら、意外にもメジャー制覇は20年全米が唯一となった。
それでも、ティームがあの攻撃的なプレーを見せ、ヤニック・シナー(イタリア/同1位)やカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)と激闘する姿を夢想したファンは少なくないだろう。実力的にも世代的にも、ティームは"ビッグ4"だけでなく彼らとも渡り合えたはずだ。
そんなファンにとって、現役選手たちに交じってのエキジビション参戦はうれしいニュース。初戦でティームが対戦する38歳のガスケは、来年の「全仏オープン」を最後に現役引退することを表明しており、ファンにとって目に焼き付けておきたいカードとなった。なお、2人の通算対戦成績は3勝3敗。直近は今季の「エストリル・オープン」(ポルトガル・エストリル/クレー)の2回戦で、この時はガスケが6-4、7-6(6) で勝利している。
構成●スマッシュ編集部
【画像】ティームのフィジカルが可能にするオープンスタンスでの片手打ちバックハンド連続写真
【関連記事】元全米王者ティーム、最後の大会は初戦で敗れ現役生活に幕「全ての旅路は夢のようなものだった」<SMASH>
【関連記事】全米OPで最後の四大大会を終えたティームをジョコビッチが称賛!「彼の功績はいつまでも記憶されるだろう」<SMASH>
現役選手が顔を揃える本大会には、ウーゴ・アンベール(世界ランク14位)、アレクサンドル・ミュラー(同68位)、リシャール・ガスケ(同129位)らフランス勢のほか、キャメロン・ノーリー(イギリス/同49位)も出場。ティームは初戦でガスケと激突する。
今年5月に今季限りでのリタイアを表明していた元世界3位のティーム。11月に母国で開催された「エルステ・バンク・オープン」(オーストリア・ウィーン)を現役最後の舞台に選ぶと、初戦で新鋭ルチアーノ・ダルデリ(イタリア/22歳)に敗れ、惜しまれながらラケットを置いた。
2015年「ニース・オープン」(クレー)でのツアー初優勝や、18年「全仏オープン」での四大大会決勝進出、そして20年「全米オープン」でのグランドスラム制覇と、ティームのキャリアは右肩上がりだった。ベースラインからのストロークを軸にした力強く躍動的なテニスは、次の時代を担うかに思われた。
だが残念ながら、その後はモチベーションを見つけるのに苦労し、翌年には右手首に重傷を負ってしまう。あれほど"ビッグ4"(ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マリー)を苦しめながら、意外にもメジャー制覇は20年全米が唯一となった。
それでも、ティームがあの攻撃的なプレーを見せ、ヤニック・シナー(イタリア/同1位)やカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)と激闘する姿を夢想したファンは少なくないだろう。実力的にも世代的にも、ティームは"ビッグ4"だけでなく彼らとも渡り合えたはずだ。
そんなファンにとって、現役選手たちに交じってのエキジビション参戦はうれしいニュース。初戦でティームが対戦する38歳のガスケは、来年の「全仏オープン」を最後に現役引退することを表明しており、ファンにとって目に焼き付けておきたいカードとなった。なお、2人の通算対戦成績は3勝3敗。直近は今季の「エストリル・オープン」(ポルトガル・エストリル/クレー)の2回戦で、この時はガスケが6-4、7-6(6) で勝利している。
構成●スマッシュ編集部
【画像】ティームのフィジカルが可能にするオープンスタンスでの片手打ちバックハンド連続写真
【関連記事】元全米王者ティーム、最後の大会は初戦で敗れ現役生活に幕「全ての旅路は夢のようなものだった」<SMASH>
【関連記事】全米OPで最後の四大大会を終えたティームをジョコビッチが称賛!「彼の功績はいつまでも記憶されるだろう」<SMASH>