間もなく開幕を迎えるテニスの四大大会「全豪オープン」（１月12日～26日／オーストラリア・メルボルン／ハード）。この大舞台で地元の期待を一身に背負っているのは、昨年躍進を遂げたアレックス・デミノー（オーストラリア／世界８位）だろう。

　昨年は３月の「アビエルト・メキシコ・テルセル・HSBC」（メキシコ・アカプルコ／ATP500）、６月の「リベマ・オープン」（オランダ・スヘルトーヘンボス／ATP250）の２大会で優勝。７月にはキャリアハイの世界６位をマーク。年間上位成績８名によるシーズン最終戦「ATPファイナルズ」（イタリア・トリノ／FIN）にも初出場を果たし、キャリア最高のシーズンを送った。

　全豪では３年連続ベスト16（2024、23、22年）と安定した成績を収めている25歳のデミノー。大会開幕前に行なわれたエキジビションマッチは、カルロス・アルカラス（スペイン／３位）に7-5、4-6、［10-5］で勝利を挙げ、その好調ぶりを発揮した。

　本戦トーナメントでは第８シードとして臨み、上位進出への期待が一層高まっている。開幕前のメディアデーでは「毎年全豪オープンに来るたびに、昨年の自分より強くなっていると感じている」と自信を示し、次のように意欲を語った。
  「自分の実力には常に自信を持っている。上位進出のチャンスが巡ってきたと思うが、トーナメントは長く続く。まずは１回戦に集中し自分にできることをすることだ」

　また、オーストラリアテニス界のレジェンドであるトッド・ウッドブリッジ氏（全豪97年大会の男子複で、マーク・ウッドフォードとペアを組み優勝）が、ATP（男子プロテニス協会）公式サイトのインタビューで、後輩の活躍に大きな期待を寄せている。

「今の彼のプレーはトップ10の選手たちに対抗できると思う。自信を持ってメルボルンに乗り込んだことは、全豪でのスタートだけでなく、シーズン全体にとって大きな意味を持つだろう」

　なお、デミノーは１回戦でボティック・ファンデザンツフープ（オランダ／82位）と対戦。まずは昨年の「全米オープン」（アメリカ・ニューヨーク／四大大会）でアルカラスを撃破した難敵を相手にどう挑むか。

構成●スマッシュ編集部

【動画】アルカラスとのエキジビで見せたデミノーの珍プレー

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