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相川真侑花直伝! ダウンザラインへのカウンターは「モーグルステップ」でボールの外側を捉える!【プロが明かすテニス上達法】<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.01.13

外からラケットを振り出してボールの外側をヒット(5~7コマ目)。また、左足で踏み切り、横に跳びながら打つと、着地後すぐに戻れる(6~10)。相川真侑花プロ直伝のカウンターのコツだ。写真:THE DIGEST写真部

外からラケットを振り出してボールの外側をヒット(5~7コマ目)。また、左足で踏み切り、横に跳びながら打つと、着地後すぐに戻れる(6~10)。相川真侑花プロ直伝のカウンターのコツだ。写真:THE DIGEST写真部

 プロテニス選手は、高度なショットをいとも簡単に叩き込む。なぜあんなボールが打てるのか? その秘訣をプロ本人に明かしてもらうシリーズ。今回は米国を拠点に活動し、サウスポーから繰り出すキレのあるショットで世界と渡り合う相川真侑花選手の3回目。ダウンザラインを狙ったフォアハンドのカウンターについて教えてくれた。

  *  *  *

 フォアハンドのカウンターはよく使うショットです。私はフォアもバックも攻めるのが基本スタイルなので、相手に走らされた時でも、狙えるのであれば攻撃的に打ち返そうと思っています。

 この写真はダウンザラインを狙ったランニングショットですね。まず意識しているのは、走りながら早く準備することですが、より細かく言うと、手が身体に近すぎないように少し離してセットするのがポイントです(写真4コマ目)。

 手が身体に近いと、後で一度離してから後ろに引く“2段階”のモーションになってしまいます。最初から離しておけば、ボールに合わせてターンするだけでOKです。

 ワイドに振られたボールを動きの中で返す時は、ラケットが遠くにあった方が打点を調整しやすいと思います。近いとサイドスピンがかかりやすいからです。遠くにテイクバックして外からラケットを出してくると(5~6コマ目)、身体は横に流れていても、ボールはコートの中に入ってきます。

 心持ちボールの外側を捉えるのが、ダウンザライン狙いで外に切れないようにするコツです(7コマ目)。また、それを意識していると状況によってアングルショットやトップスピンロブなども選択できます。
 
 ランニングショットでもう1つ重要なのはステップです。ワイドに来たボールを切り返し、リカバリーすることまで考えると、「モーグルステップ」が一番適していると思います。

 どういうものかというと、私は左利きなのでまず左足を軸足としてボールの後ろに決めます(5コマ目)。そしてその左足を蹴り、両足を浮かせた状態で横に跳びながらスイング(7~8コマ目)。着地と同時に体重はセンターの方に乗っているので、すぐに戻れるというわけです(9~10コマ目)。

 このステップはもう無意識でやっていますね。普段から繰り返し練習しているので、こういう状況では身体が勝手に反応してくれるようになりました。他のステップだと、打つことはできても戻れないので、一か八かのショットになってしまいます。

【プロフィール】相川真侑花/あいかわまゆか
1998年4月2日、神奈川県生まれ。162cm、左利き。全国小学生優勝後アメリカにテニス留学し、全仏Jr複4強などの戦績を残す。プロ転向後も米国を拠点に活動し、2022年にITFツアーで2度優勝。JTAランクを16位まで上げる。サウスポーを生かしたキレのあるショットが武器。テニスユナイテッド所属。

構成●スマッシュ編集部
取材協力●SBCドリームテニスツアー2022
※『スマッシュ』2023年7月号より再編集

【連続写真】ダウンザラインを狙った相川真侑花のフォアハンドカウンター『30コマの超分解写真』

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