連日熱戦が繰り広げられているテニス四大大会「全豪オープン」。男子シングルスでは注目の“ティーンエイジャー”たちが続々と躍進を遂げている。
まずは昨年末に行なわれた「Next Gen ATPファイナルズ」(20歳以下のシーズン最終戦)で、ヤニック・シナー(イタリア/1位)とカルロス・アルカラス(スペイン/3位)に次いで史上3人目となる18歳での優勝を飾ったジョアン・フォンセカ(ブラジル/112位)だ。
大学進学を取りやめて昨年3月にプロに転向したフォンセカは予選3試合を勝ち抜くと、1回戦で持ち味の豪快なストロークを軸に世界9位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア/27歳)から7-6(1)、6-3、7-6(5)と衝撃のストレート勝ちを収めて金星をゲット。同時に四大大会本戦初出場にして対トップ10初勝利を挙げるという離れ業をやってのけた。
2人目は先述の「Next Gen ATPファイナルズ」でフォンセカに敗れて準優勝となった19歳の予選勝者ラーナー・ティエン(アメリカ/121位)。1回戦で世界94位のカミラ・ウゴ・カラベリ(アルゼンチン/25歳)を4-6、7-6(3)、6-3、5-7、6-4とフルセットで振り切り、四大大会本戦初勝利を手にした。
そして3人目は昨年2月の「カタール・オープン」(ハード/ATP250)で初のツアー決勝に進出し、10月末に自身初のトップ50入りを達成した19歳のヤクブ・メンシク(チェコ/現48位)。1回戦でツアー5勝を挙げている実力者のニコロズ・バシラシビリ(ジョージア/現209位)を6-1、6-7(3)、6-3、6-3で下すと、現地15日の2回戦では世界6位のキャスパー・ルード(ノルウェー/26歳)を6-2、3-6、6-1、6-4で撃破。5度目の対トップ10勝利を挙げるとともに、早くもキャリア3度目となる四大大会3回戦進出を果たした。
ルードとの試合を終えた後の会見で、メンシクは多くの10代選手が2回戦以上に進出したことを踏まえ、自身と同年代の選手たちが台頭しつつある男子テニス界の現状を歓迎。実績豊富な年上の選手たちに存在をアピールするかのようにこう語った。
「すでに新しい血が流れ始めている。それはファンにとってもテニス界にとっても常に素晴らしいことだ。テニスが進歩しているのがわかるからね。トーナメントで(次々と)新たな選手の名前を目にすることにもつながるだろう」
「ここ(メルボルン)でプレーしている若い選手たちは、他のところでもトッププレーヤーたちと同じレベルになるために全力を尽くしている。ヤニック(シナー)とカルロス(アルカラス)も数年前はまだ10代の選手だった。僕たちも彼らと同じアプローチで同じレベルに到達し、彼らと競争しながら向上できると思う」
ティーンエイジャーたちの華々しい活躍ぶりに、20代の中堅選手たちは戦々恐々としているかもしれない。何はともあれ各世代が切磋琢磨しながらテニス界を大いに盛り上げていってほしい。
文●中村光佑
【動画】19歳メンシクがルードを撃破した「全豪オープン2025」2回戦ハイライト
【画像】メンシク、フォンセカ、ティエンら全豪オープン2025で熱戦を繰り広げる男子選手たちの厳選写真!
【関連記事】衝撃の18歳、メンシクはカタールOP優勝ならず…。決勝でハチャノフに敗れるも「忘れられない週になる」<SMASH>
まずは昨年末に行なわれた「Next Gen ATPファイナルズ」(20歳以下のシーズン最終戦)で、ヤニック・シナー(イタリア/1位)とカルロス・アルカラス(スペイン/3位)に次いで史上3人目となる18歳での優勝を飾ったジョアン・フォンセカ(ブラジル/112位)だ。
大学進学を取りやめて昨年3月にプロに転向したフォンセカは予選3試合を勝ち抜くと、1回戦で持ち味の豪快なストロークを軸に世界9位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア/27歳)から7-6(1)、6-3、7-6(5)と衝撃のストレート勝ちを収めて金星をゲット。同時に四大大会本戦初出場にして対トップ10初勝利を挙げるという離れ業をやってのけた。
2人目は先述の「Next Gen ATPファイナルズ」でフォンセカに敗れて準優勝となった19歳の予選勝者ラーナー・ティエン(アメリカ/121位)。1回戦で世界94位のカミラ・ウゴ・カラベリ(アルゼンチン/25歳)を4-6、7-6(3)、6-3、5-7、6-4とフルセットで振り切り、四大大会本戦初勝利を手にした。
そして3人目は昨年2月の「カタール・オープン」(ハード/ATP250)で初のツアー決勝に進出し、10月末に自身初のトップ50入りを達成した19歳のヤクブ・メンシク(チェコ/現48位)。1回戦でツアー5勝を挙げている実力者のニコロズ・バシラシビリ(ジョージア/現209位)を6-1、6-7(3)、6-3、6-3で下すと、現地15日の2回戦では世界6位のキャスパー・ルード(ノルウェー/26歳)を6-2、3-6、6-1、6-4で撃破。5度目の対トップ10勝利を挙げるとともに、早くもキャリア3度目となる四大大会3回戦進出を果たした。
ルードとの試合を終えた後の会見で、メンシクは多くの10代選手が2回戦以上に進出したことを踏まえ、自身と同年代の選手たちが台頭しつつある男子テニス界の現状を歓迎。実績豊富な年上の選手たちに存在をアピールするかのようにこう語った。
「すでに新しい血が流れ始めている。それはファンにとってもテニス界にとっても常に素晴らしいことだ。テニスが進歩しているのがわかるからね。トーナメントで(次々と)新たな選手の名前を目にすることにもつながるだろう」
「ここ(メルボルン)でプレーしている若い選手たちは、他のところでもトッププレーヤーたちと同じレベルになるために全力を尽くしている。ヤニック(シナー)とカルロス(アルカラス)も数年前はまだ10代の選手だった。僕たちも彼らと同じアプローチで同じレベルに到達し、彼らと競争しながら向上できると思う」
ティーンエイジャーたちの華々しい活躍ぶりに、20代の中堅選手たちは戦々恐々としているかもしれない。何はともあれ各世代が切磋琢磨しながらテニス界を大いに盛り上げていってほしい。
文●中村光佑
【動画】19歳メンシクがルードを撃破した「全豪オープン2025」2回戦ハイライト
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