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海外テニス

西岡良仁は1時間25分で完敗。ジョコビッチの壁はあまりにも高く…【全豪オープン5日目/デイセッション】

スマッシュ編集部

2020.01.24

ジョコビッチに敗れ、ロッドレーバーアリーナを後にする西岡。写真=山崎賢人(THE DIGEST写真部)

ジョコビッチに敗れ、ロッドレーバーアリーナを後にする西岡。写真=山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 2020年全豪オープン(オーストラリア・メルボルン)は1月24日(金)、男女シングルス3回戦、男女ダブルス1、2回戦などが行なわれ、デイセッションでは日本期待の西岡良仁(ATP71位)が登場。前年覇者のジョコビッチ(セルビア/同2位)に挑むも、3-6、2-6、2-6で敗れ、自身初のグランドスラムベスト16入りはならなかった。

 昨年11月のデビスカップでジョコビッチに完敗を喫した西岡は、そこで得た教訓を生かし、長いラリーで「我慢しつつ、少し考えさせる」という戦略を立てて臨んだ。そのビジョン通り、西岡は深くて弾道の高いスピンを入れてラリーを作ろうとしたが、ジョコビッチにそのボールを先に叩かれてしまい、守勢を強いられる。第2ゲームで早々にサービスダウンを喫すると、その差を詰められず3-6で第1セットを失った。

 第2セットは角度をつけたボールも混ぜて揺さぶりをかけた西岡だが、ジョコビッチの堅い守備は崩せない。2本のダブルフォールトを犯して第1ゲームを落とし、自ら流れを手放すと、第7ゲームもサービスダウン。ドロップショットやネットなど多彩なプレーを交えたジョコビッチに、ますます主導権を奪われ、そのままセットを連取された。
 
 西岡の“頭脳テニス”が通じなかった最大の要因は、ジョコビッチの好調なサービスにあった。第1セット、ジョコビッチは5回のサービスゲームのうち、4回をラブゲームでキープ。計21ポイントあったサービスで20ポイントを獲得する高確率だった。さらに第2セットは全てラブゲームキープで、16ポイント中16ポイントを手にする驚異的な数値。試合を通じて1stサービスの成功率は74%、エースは17本を記録し、西岡に容易にはラリーに持ち込ませなかった。

「サービスゲームが最近で一番良かった。ゴラン(コーチのイバニセビッチ)にインスパイアされたから」とジョコビッチも自賛する出来。西岡としては、敗色濃厚となった第3セット、最後のゲームでブレークポイントを1本握ったのがせめてもの抵抗だったが、それもサービスエースで凌がれ、1時間25分で試合は幕を閉じた。

 昨年末から今季にかけて、トップ10~40位レベルの格上選手を立て続けに破ってきた西岡。しかしジョコビッチの壁は予想以上に高かった。

■1月24日(金)デイセッションの日本選手結果
【男子シングルス3回戦】
西岡良仁(ミキハウス)3-6 2-6 2-6 N・ジョコビッチ[2](セルビア)

【女子ダブルス1回戦】
日比野菜緒/二宮真琴(ブラス/橋本総業HD)6-4 6-0 L・フラデカ/A・クレパック[11](チェコ/スロベニア)

【女子ダブルス2回戦】
青山修子/柴原瑛菜[10](近藤乳業/橋本総業HD)不戦勝 D・コリンズ/A・ロソルスカ(アメリカ/ポーランド)

構成●スマッシュ編集部

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