現地3月11日に開幕した男子テニスツアーの下部大会「アリゾナ・テニス・クラシック」(アメリカ・フェニックス/ハードコート/CH175)に出場する元世界ランク4位の錦織圭(現76位)がATP(男子プロテニス協会)のインタビューに答え、現在の自身のプレーレベルに対する手応えを口にした。
35歳の錦織は昨年3月の「マイアミ・オープン」(ATP1000)で左ヒザのケガから約8カ月ぶりに実戦に復帰して以降、試合を重ねるごとに調子を上げてきた。8月の「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000)で約3年3カ月ぶりのマスターズ8強入りを果たすと、9月末の「木下グループ ジャパンオープン」(ATP500)でもベスト8。11月の「HPPオープン」(CH125)では約1年5カ月ぶりの公式戦優勝(チャレンジャー8勝目)を飾った。
今シーズンは開幕戦の「中国銀行・香港オープン」(ATP250)で準優勝を飾り、四大大会「全豪オープン」は2回戦。その後はツアー2大会(ダラス、デルレイビーチ)で1回戦敗退を喫したが、現在開催中のマスターズ1000シリーズ「BNPパリバ・オープン」では初戦を突破し、2回戦で第18シードのユーゴ・アンベール(フランス/同19位)に敗れた。昨季終盤からの勢いが少々落ちている印象はあるが、錦織自身は現在のプレーレベルに満足している様子だ。
「昨年の終わりからいいプレーができていると思う。チャレンジャーで優勝して自信を取り戻し、プレーも安定してきた。2025年シーズンに関しては出だしこそ良かったけど、ダラスとデルレイビーチではあまりいいプレーができず、自信を失ってしまった。でもここ2週間はいい練習ができているし、インディアンウェルズに入ってからは調子が戻ってきた」
今週出場するアリゾナ・クラシックは下部大会ではあるものの、優勝すれば175ポイントを獲得できるハイレベルのトーナメント。錦織が現地12日の初戦で対峙するのは、先述の「HPPオープン」決勝で戦った第6シードのルカ・ナルディ(イタリア/67位)だ。
だが約4カ月ぶりの再戦を迎えることを錦織はまだ把握していないかもしれない。というのも錦織はドロー(組み合わせ)を全く見ないことで知られているからだ。今回のインタビューでもこう語っている。
「試合前に考えすぎたくないし、寝る前に余計なことを考えずに済むから、ドローは見ない方が健康的。たいていはコーチが試合前日か当日の朝に教えてくれるか、ニュースやインタビューで知ることもある」
雑念にとらわれず目の前の試合だけに集中する――そのブレない姿勢が錦織の強さの秘訣なのかもしれない。まずはナルディとのリマッチで錦織がどんなプレーを見せてくれるか注目だ。
文●中村光佑
【画像】「アリゾナ・クラシック」の公式SNSにアップされた錦織圭のオフコートスナップ
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35歳の錦織は昨年3月の「マイアミ・オープン」(ATP1000)で左ヒザのケガから約8カ月ぶりに実戦に復帰して以降、試合を重ねるごとに調子を上げてきた。8月の「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000)で約3年3カ月ぶりのマスターズ8強入りを果たすと、9月末の「木下グループ ジャパンオープン」(ATP500)でもベスト8。11月の「HPPオープン」(CH125)では約1年5カ月ぶりの公式戦優勝(チャレンジャー8勝目)を飾った。
今シーズンは開幕戦の「中国銀行・香港オープン」(ATP250)で準優勝を飾り、四大大会「全豪オープン」は2回戦。その後はツアー2大会(ダラス、デルレイビーチ)で1回戦敗退を喫したが、現在開催中のマスターズ1000シリーズ「BNPパリバ・オープン」では初戦を突破し、2回戦で第18シードのユーゴ・アンベール(フランス/同19位)に敗れた。昨季終盤からの勢いが少々落ちている印象はあるが、錦織自身は現在のプレーレベルに満足している様子だ。
「昨年の終わりからいいプレーができていると思う。チャレンジャーで優勝して自信を取り戻し、プレーも安定してきた。2025年シーズンに関しては出だしこそ良かったけど、ダラスとデルレイビーチではあまりいいプレーができず、自信を失ってしまった。でもここ2週間はいい練習ができているし、インディアンウェルズに入ってからは調子が戻ってきた」
今週出場するアリゾナ・クラシックは下部大会ではあるものの、優勝すれば175ポイントを獲得できるハイレベルのトーナメント。錦織が現地12日の初戦で対峙するのは、先述の「HPPオープン」決勝で戦った第6シードのルカ・ナルディ(イタリア/67位)だ。
だが約4カ月ぶりの再戦を迎えることを錦織はまだ把握していないかもしれない。というのも錦織はドロー(組み合わせ)を全く見ないことで知られているからだ。今回のインタビューでもこう語っている。
「試合前に考えすぎたくないし、寝る前に余計なことを考えずに済むから、ドローは見ない方が健康的。たいていはコーチが試合前日か当日の朝に教えてくれるか、ニュースやインタビューで知ることもある」
雑念にとらわれず目の前の試合だけに集中する――そのブレない姿勢が錦織の強さの秘訣なのかもしれない。まずはナルディとのリマッチで錦織がどんなプレーを見せてくれるか注目だ。
文●中村光佑
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