専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

母国開催のイタリア国際でベレッティーニがケガにより途中棄権。対戦相手ルードからは「早く良くなってね!」と労いのメッセージ<SMASH>

中村光佑

2025.05.13

4年ぶりにイタリア国際へ出場したベレッティーニだが、ルードとの3回戦はケガで途中棄権となった。(C)Getty Images

4年ぶりにイタリア国際へ出場したベレッティーニだが、ルードとの3回戦はケガで途中棄権となった。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー公式戦「イタリア国際」(5月7日~18日/イタリア・ローマ/クレーコート/ATP1000)は現地12日にシングルス3回戦が行なわれ、第6シードで元世界ランキング2位のキャスパー・ルード(ノルウェー/現7位)と第29シードで元6位のマテオ・ベレッティーニ(イタリア/現30位)が対戦。ベレッティーニが第2セット途中で棄権し、ルードがベスト16進出を決めた。

 度重なるケガを乗り越えてきたイタリアテニス界の名手をまたしても悲劇が襲った。

 今大会が2021年以来4年ぶりのイタリア国際出場となった29歳のベレッティーニは、初戦の2回戦(シード勢は1回戦免除)でジェイコブ・ファーンリー(イギリス/同57位)を6-4、7-6(0)で下して好スタートを切っていたが、ルードとの3回戦は5-7、0-2とリードされたところで、負傷を理由に途中棄権。テニスストリーミングサイト『Tennis TV』の配信映像ではベレッティーニが試合後に涙を流しながらコートを後にする様子が映し出された。

 前週の「マドリード・オープン」(4月23日~5月4日/スペイン・マドリード/ATP1000)でも腹部のケガにより、ジャック・ドレイパー(イギリス/現5位)との3回戦を途中リタイアしていたベレッティーニ。久々に戻ってきた母国開催のローマでも無念の結末となり、「どうしてまたこんなことに...」と苦しげに気持ちを絞り出した。
 
 一方思わぬ形で16強入りを果たしたルードは勝者恒例のカメラサインで「マテオのことを気の毒に思う。早く良くなってね!」と記し、オンコートインタビューでも次のようにベレッティーニを気遣う言葉を残した。

「彼のことは本当に気の毒に思う。ここは彼の地元で、ホームのマスターズ1000大会だから。彼は2021年以降、ケガでこの大会に出られていなかったことも知っている。そんな中で懸命にカムバックしてきたのに、またしてもケガに襲われた。長引かないことを願っているし、早く回復できるよう祈っている。彼は素晴らしい選手だ」

 昨年3月に半年ぶりの実戦復帰を果たした後にツアー3勝を挙げ、年末にはATP(男子プロテニス協会)カムバック賞を受賞するなど順調な復帰ロードを歩んできたベレッティーニ。とにかく今回の腹部のケガが深刻でないことを祈るばかりである。

文●中村光佑

【動画】ベレッティーニが目に涙を浮かべながらコートを後にしたシーン

【関連記事】“イタリアの美男”ベレッティーニが「最もセクシーな男子テニスプレーヤー賞」に選出!<SMASH>

【関連記事】ベレッティーニがケガからの復帰ロードを支えた名コーチと契約を解消「私たちはいくつかの点で違う見解を持っていた」<SMASH>
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号